米Yahooは、Twitterの「firehose(消防ホースの意)」へのアクセス権を購入することに同意した。これにより、リアルタイムのTwitterのコンテンツを、検索結果とYahooのプロファイルの両方に加えられるようになる。Yahooのコミュニティー担当バイスプレジデントJim Stoneham氏によると、同社はしばらくTwitterのコンテンツを検索結果に表示させてきたが、今後はTwitterの公開APIを使用したサービスからコンテンツを引き出す必要がなくなり、Twitterから直接コンテンツを受け取れるようになるため、この検索結果を拡大する計画だという。
GoogleとMicrosoftは数カ月前、Web 2.0 Conferenceにおいて同様の計画を発表している。Stoneham氏は、Yahooは今後もTwitterのコンテンツを、「Obama」や「Olympics」など最新の人気ワードの上部に位置するボックスに統合していく予定だが、今回の契約により、さらに多くのコンテンツを統合できるようになると言う。
またYahooユーザーは、Yahooアカウントから直接、自分のTwitterフィードを見たり、同サービスに投稿したりできるようになる。これは、Yahooが以前に発表した、FacebookユーザーがYahooアカウントからプロフィールをアップデートできるようにする計画と同様のものだ。Twitterの検索結果は米国時間2月24日から表示されるようになるとみられているが、YahooとTwitter両サイトのストリームを統合するために、両社のデータを統合するにはもっと時間がかかるだろう。
検索エンジンが、Twitterのようなサービスのデータを、関連性のある形で分析、ランク付け、表示できるかどうかの闘いが始まっている。これはまだ初期の段階だが、検索市場における次の戦場になるかもしれない。検索市場では、今や誰もが構造化されたデータによって検索結果を拡大しようとしているからだ。
これはYahooにとって、Facebookのような競合サイトで時間を過ごすユーザーに対し、ソーシャルネットワーキングの生活をYahooの電子メールやインスタントメッセージングの生活に統合する手段を提供することで、競合サイトで過ごす時間を減らすための試みでもある。Stoneham氏は「Yahooをいるべき唯一の場所にするための努力の延長だ」と言う。
Twitterとの金銭的な契約条件は明らかにされていない。Yahooは(単にMicrosoftが検索パートナーシップの下で、リアルタイム検索結果を統合できるようにするのではなく)、Yahoo独自の契約を交渉したと述べており、その理由を、規制当局が検索の契約を承認する前に両社によって署名されたコンテンツの契約は、自動的に移されるものではないためだとしている。またYahooの契約では、TwitterユーザーがTwitterアカウントをYahooアカウントとリンクさせることができるため、Microsoftの契約よりもやや範囲が広くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ