埼玉県とマイクロソフトは1月16日、埼玉県内でIT事業をコアにした起業、または新たな飛躍を目指す企業に、事業発展の機会を提供すると共に、IT化を通した地域産業の振興を図ることに合意したことを発表した。
具体的には、そのパイロット事業として、県内IT産業の活性化を担うITベンチャーに対する支援を開始し、2006年度からは情報化社会に対応した人材育成の一環として学校教育における情報化を推進する。
パイロット事業では、「チャレンジ・ITベンチャー支援プログラム」を開始。同プログラムでは、埼玉県創業・ベンチャー支援センターや埼玉県産業技術総合センター、財団法人埼玉県中小企業振興公社などの支援策と、マイクロソフトによるソフトウェア、技術サポート、トレーニングの提供やマーケティングに関する支援を組み合わせ、ITベンチャーの育成を図る。既に支援企業は決定済み。
教育事業面では、県内の小中高等学校および盲・聾・養護学校における教育の情報化を進めるため、教職員を対象に、マイクロソフトとICT教育推進プログラム協議会が共同で開発したカリキュラム「ICTスキルアッププログラム」を2006年度から導入し、実践的な研修などを行う。また、管理職向けストリーミングコンテンツ「校長・教頭のためのICTのススメ」を導入すると共に、スキル習得のための教材を共同で開発する計画だ。
埼玉県とマイクロソフトは今後、中小企業育成などの分野における連携も併せて実施を検討しており、学校教育から産業振興に至る包括的な連携を推進する。