Cisco Systemsの最高経営責任者(CEO)であるJohn Chambers氏はテクノロジ業界の中でもあまり論争を好まないCEOのうちの1人である。Intelの元CEOであるCraig Barrett氏やCypress SemiconductorのT.J. Rodgers氏とは異なり、同氏は普段はワシントンの政治家らを手当たり次第に非難することはしない。Ciscoは移民やオープンアクセス、国際競争などの問題について意見を述べることはあるが、こうした論争の中で中心的な役割を強く主張することはめったにない。
Chambers氏もまた、政治運動への貢献でも両陣営に対してうまくふるまっている。このウェブサイトによると、同氏は米大統領選挙で共和党のJohn McCain上院議員に寄付している一方で、民主党のHarry Reid上院議員などにも寄付しているという。同氏の寄付の多くは共和党員に対してであるが、確実に両陣営を抱え込もうとしている。
このようなChambers氏だが、気候変動については強い意見を持っている。同氏はサンフランシスコで今週開催のConnected Urban Developmentカンファレンスで、大気中の二酸化炭素量は増加を続け、地球の気温が上昇を続けていることは明白であると述べた。
「これ(気候変動)は、仮定の問題ではない。現実問題である。早急に行動しなければ、取り返しのつかない問題がすぐそこまで迫ってきているということは(気候変動に)詳しくない人であっても明白だ」(Chambers氏)
Chambers氏はまた、プロジェクトに対する政府の参加を今は好意的に見ていると述べた。
「10年前であれば恐らくこうしたことは考えなかったが、今は政府の支援は非常に重要だと考えている」(Chambers氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ