「これは仮定の問題ではない」:シスコのチェンバースCEO、気候変動を危惧

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-02-21 11:17

 Cisco Systemsの最高経営責任者(CEO)であるJohn Chambers氏はテクノロジ業界の中でもあまり論争を好まないCEOのうちの1人である。Intelの元CEOであるCraig Barrett氏やCypress SemiconductorのT.J. Rodgers氏とは異なり、同氏は普段はワシントンの政治家らを手当たり次第に非難することはしない。Ciscoは移民やオープンアクセス、国際競争などの問題について意見を述べることはあるが、こうした論争の中で中心的な役割を強く主張することはめったにない。

 Chambers氏もまた、政治運動への貢献でも両陣営に対してうまくふるまっている。このウェブサイトによると、同氏は米大統領選挙で共和党のJohn McCain上院議員に寄付している一方で、民主党のHarry Reid上院議員などにも寄付しているという。同氏の寄付の多くは共和党員に対してであるが、確実に両陣営を抱え込もうとしている。

 このようなChambers氏だが、気候変動については強い意見を持っている。同氏はサンフランシスコで今週開催のConnected Urban Developmentカンファレンスで、大気中の二酸化炭素量は増加を続け、地球の気温が上昇を続けていることは明白であると述べた。

 「これ(気候変動)は、仮定の問題ではない。現実問題である。早急に行動しなければ、取り返しのつかない問題がすぐそこまで迫ってきているということは(気候変動に)詳しくない人であっても明白だ」(Chambers氏)

 Chambers氏はまた、プロジェクトに対する政府の参加を今は好意的に見ていると述べた。

 「10年前であれば恐らくこうしたことは考えなかったが、今は政府の支援は非常に重要だと考えている」(Chambers氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  2. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  3. セキュリティ

    「iPhone」の業務活用を促進!セキュリティ対策で必ず押さえておきたいポイントとは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  5. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]