Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏が6月まで療養休暇を取るという報道を受け、同社の株価は米国時間1月14日の時間外取引で10.8%も下落した。
Jobs氏は、自身の健康問題が当初考えていたよりも複雑であると分かったため、療養休暇を取ることにしたと述べている。
Appleの株価は通常の取引時間の終値では85.33ドルであったが、時間外取引で一時、76.11ドル(10.8%安)を付けた。
ウォールストリートのアナリストであるPiper JaffrayのGene Munster氏がCNBCに語ったところによると、同氏はAppleの株がまだ買いチャンスであると考えているという。
「Appleがこの世で最も優れた宣伝マンを失うことになるのは間違いないものの、Apple製品が欲しいという消費者の気持ちは変わらないだろう」(Munster氏)
Munster氏によると、Appleの株価は過小評価されすぎており、買いのチャンスであるという。
Munster氏は、Appleが有能な人材を数多く抱えていることに言及し、「Appleの投資家らは、大局に目を向ける必要がある。新製品や貸借対照表に目を向けなければならない・・・これは一過性の嵐である」と述べている。
Munster氏は、Jobs氏の休暇中にAppleの運営を任されることになるTim Cook氏について、「Tim Cook氏はあまり感情を表に出すタイプではないものの、会社を運営する能力では誰にも負けない」と述べるとともに「彼は会社を運営していく能力に長けている」と述べている。
またMunster氏は、Jobs氏の健康問題に関するAppleの情報開示が十分ではないことに投資家らが「苛立っている」かもしれないものの、だからといって同社への投資に二の足を踏むべきではないとも述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ