アプリケーションの管理やテストを手がけるCompuwareは米国時間10月7日、ウェブ最適化企業のGomezを2億9500万ドルの現金で買収すると発表した。
Compuwareは、顧客の社内アプリケーションのパフォーマンス最適化を支援するソフトウェアやサービスを提供している。同社は主として、エンタープライズ市場で、サーバーベースのアプリケーションを管理するためのツールを提供している。Compuwareは近年、サービスとしてソフトウェア(Software as a service:SaaS)経由のツール提供でも、売り上げを生み出している。SaaSでは、同社は顧客に対し、インターネット経由でソフトウェアのホスティングや提供を行う。
Gomezは、企業が自社のウェブサイトやウェブベースアプリケーションのパフォーマンスについて、監視および管理を行うのを支援している。同社は、各ブラウザ間での互換性やウェブロードバランシングといった問題に注目し、顧客のウェブサイトが完全に最適化されるようにする。
Compuwareと同様に、GomezもSaaSモデルを利用して顧客に製品を配信している。Compuwareによると、同社はGomezの買収によって、世界有数のSaaSインフラストラクチャ管理プロバイダーになることを期待しているという。
デトロイトに拠点を置くCompuwareは、世界中に約2万3000の顧客を抱えている。2009会計年度の売上高は11億ドル。同社の4275人の従業員は、さまざまな国に点在する84カ所のオフィスで勤務している。
マサチューセッツに拠点を置くGomezは、世界中に2500以上の顧客がおり、2008会計年度の売上高は4700万ドルだ。Compuwareによると、株式非公開企業であるGomezの272人の従業員は、経営陣を含め「実質的に全員」がこの組織にとどまる見通しだという。
買収手続きは、11月に完了する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ