米国際貿易委員会(ITC)の審査官は米国時間1月22日、仮決定として、グラフィックスチップメーカーのNVIDIAがRambusに帰属する特許3件を侵害したと判定した。
ただし、この審査官によりNVIDIAは、調査中だったRambusの他の特許2件については侵害の疑いを晴らした。この係争は、グラフィックスプロセッサに関連するメモリコントローラ(メモリチップと他のシリコン製部品との通信を制御する)をめぐるものだ。
Rambusは2008年7月、NVIDIAに対する特許侵害の訴えを初めて提出した。同年11月、RambusはITCに対し、NVIDIAのメモリコントローラを使用するすべての製品の輸入と販売を差し止める命令を要請した。
NVIDIAのエグゼクティブバイスプレジデントで法律顧問のDavid Shannon氏は、声明の中で次のように述べた。「当社は、ITCが調査を経て2件の特許を無効と判断した仮決定に満足しているが、ほかの3件に関する裁定には失望している。これら5件の特許はすべて、引き続き米特許商標庁(USPTO)における再調査の手続きを受けるが、同庁の見解は一貫して、これらの特許に対する提訴を無効としてきた。当社は今後、この特許問題をITCの全体委員会に持ち込み、これらの特許のいずれか1件でも有効で、法的強制力があり、侵害されているかどうかを判定する最終決定を求める予定だ」
Rambusは1月19日、長期化していた別件の特許係争に決着をつけたことが報じられたばかりだ。同社はこの件で、サムスン電子と約9億ドルで和解している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ