グーグル、Windowsシステムの社内利用を中止--Financial Times報道

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-06-02 09:59

 報道によると、Googleは、2009年後半に発生した同社ネットワークに対する攻撃に関連したセキュリティ上の懸念から、MicrosoftのWindows OSの社内利用を中止したという。

 Googleは、同社の新入社員に対し、Windows PCの支給を依頼することはもはやできず、代わりにMacまたはLinuxシステムという選択肢が与えられることを伝え始めた、とFinancial Timesが米国時間5月31日に報じた。Googleは長い間、社員が希望するOSを作業用に提供してきたが、それももう終わりとなる。これは、Windowsと「Internet Explorer(IE)6」に対する攻撃を受けたことが理由で、この攻撃は、Googleの知的財産(ソースコードと考えられている)が盗み出されるという結果を2009年後半に招いている。

 今回のような影響が出ることは2010年に入ってうわさされていたが、米CNETでは当時、確認が取れなかった。Microsoftは、Google社内でこれまで決して人気があったとはいえない。しかし、エンジニア中心のGoogleの社風、そして、自社ソフトを多様なシステムでテストする必要性は、通常、少なくとも一部のGoogle社員が同環境を好んでいたことを示す。一部のGoogle社員はWindows機を依然使うことができるが、その場合には特別な許可が必要になる、とFinancial Timesは伝えている。

 Googleは2010年後半には「Chrome OS」システムへと社内的に向かう予定だ、とGoogle最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は4月、クラウドコンピューティングに関する同社セミナーに出席した最高情報責任者(CIO)らに語った。ブラウザベースOSは別のOSに比べて「本質的に安全」と同氏はこのイベントで述べていた。

 Googleは「具体的な経営上の問題」についてコメントすることを拒否した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  4. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  5. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]