マイクロソフトと東京大学は5月22日、 ITを利用した次世代教育環境の共同研究について発表した。東京大学内にマイクロソフトの寄附研究部門「MEET」を設置し、5月からタブレットパソコンを使った学習システムの開発を開始した。東大とMSが2005年11月に発表した提携の第1弾という。
タブレットパソコンをインタフェースとして、学生の授業選択や学習、学習成果の発表などを支援するシステムを開発する。
MSのインターネット技術を応用し、東大のシラバス(講義要項)閲覧/検索システムを構築。全授業情報を自動的に整理し、授業と授業の関連などを表示する。これにより学生が興味、関心のある授業を容易に見つけ出せるようにするという。
また大学教育向け映像資料のアーカイブシステムを開発し、タブレットパソコン上から必要な映像資料を検索、閲覧できるようにする。
併せて、タブレットパソコンの直感的なマーキング機能を利用し、参考図書の読解やレポート作成の支援を行う。テキストマイニング技術を用いて文書を要約し、学習指導を行う機能も検討する。このほか、PowerPointを利用した学習成果の発表を支援するシステムも開発するという。