日立製作所は、UFJ銀行の基幹系Linuxシステムに対する信頼性強化サービス提供を4月に開始した。日立が5月16日に明らかにしたもの。サービスの提供には、UFJ銀行のシステム企画/開発を担当するUFJISが協力している。
同サービスは、障害解析ツール適用や予防保守などで構成され、信頼性の強化が目的。具体的には、Linuxの障害解析に役立つメモリダンプを取得するツール「Linux Tough Dump」を開発し、障害解析の効率化を図った。同ツールは、Linuxシステムにダンプ取得処理を追加する必要のない新方式を採用しており、業務プログラムに影響を与えることなく効率的な解析が可能という。
また、OSのソースコードレベルで障害解析を行い、既存修正モジュールが存在しない場合でも修正モジュールを提供できる体制とした。さらに、こうした信頼性強化策に加え、予防保守や性能ボトルネック解析なども行う。
日立では「障害解析によって得た情報とLinux Tough Dumpはオープンソースコミュニティに公開する予定」としている。