Microsoftは、次期Windowsのテストバージョンを米国時間27日午前にリリースする予定だという。同社の計画に詳しい情報筋が明らかにした。
「Windows Vista」のBeta 1は、製品版と同じルック&フィールになるものとみられている。しかし、Microsoftが進めている同OS内部の重要な変更は反映されない見通しだ。このテストバージョンは、少なくとも当初は、開発者や技術者らに限定して提供されるとみられている。
Microsoftは22日に、それまで「Longhorn」(開発コード名)と呼ばれていた同OSの正式名称を明らかにした。また、待望のベータ版は8月3日までに投入するとしていた。
Windowsファンサイトの「WinBeta」は、Windows VistaのBeta 1が27日に公開される見通しであることを26日午前に伝えていた。
Microsoftでは、来年の年末商戦向けPCの発売にWindows Vistaのバージョン1.0を間に合わせようとしていることから、来年はじめにはより完成度の高いテストバージョンが登場するものと見られている。
Vistaは、Microsoft会長のBill Gatesが当時Longhornと呼ばれていた初期バージョンを初めて披露した2003年10月から大きな変化を遂げている。同社は、「Indigo」と呼ばれる新しいWebサービスアーキテクチャや、「Avalon」と呼ばれる新しいグラフィックエンジンの実装方法を変更した。また、同OSに搭載予定だった「WinFS」と呼ばれる新しいファイルシステムも実装が延期された。
同OSの目に見える変更部分としては、新しいファイル検索機能のほか、「先週変更したもの」や「Maryが作成したもの」といった特定の条件に一致するドキュメントをすべて格納する仮想フォルダなどがある。
同社は、Windows Vistaが動作する多数のPCの設定および管理を簡単にできるようにするなど、企業向けの変更にも取り組んでいる。
そのほか、ホームネットワーキング機能の改良、ペアレンタルコントロールの強化、そしてノートPC関連の多数の新機能も計画されている。だが、27日に出荷予定のテストバージョンには、これらの一部しか搭載されない可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ