Linuxディストリビューション「Mandriva」および「Ubuntu」のメジャーアップデートが、米国時間10月13日に発表された。
最近注目が高まっているUbuntuでは、「Breezy Badger」と呼ばれる第3版のバージョン5.10がリリースされた。一方のMandriva 2006は、初心者向けの「Discovery/Lx」、上級PCユーザー向けの「PowerPack」、サーバ向けの「PowerPack+」の3種類に分かれており、価格はそれぞれ54ドル、96ドル、239ドルとなっている。
Ubuntuは無料で利用できるが、新興企業Canonicalが同プロジェクトの公式サポートを有料で提供している。
Mandrivaは、同新製品の特徴は、Intelの「Centrino」技術およびSkypeのVoIP(Voice over IP)をサポートしていることだとしている。またこの新バージョンには、Mandrivaが6月にLycorisの資産を買い取った際に取得したソフトウェアが含まれているという。
Mandrivaが立ち上げられたのは、MandrakeSoftがやはりLinux販売企業であるConectivaを2月に買収したあとのことだ。Mandriva Clubの会員は同ソフトウェアの新版をダウンロードでき、一般ユーザーはオンラインで購入することになる。
Ubuntuの新版には、「Linux Terminal Server Project」が新たに追加されている。企業はこの機能を利用すると、ネットワークアクセスおよびコンピューティングサービスの共有を古いPCの利用グループに提供するコンピュータを構築できる。そのほか搭載されたものとしては、「OpenOffice.org 2.0」ソフトウェアスイートや最新の「GNOME 2.12」ユーザーインターフェースがあり、またUbuntuの姉妹製品「Kubuntu」には「KDE 3.4.3」が追加された。さらに、トランスレーションやバグ修正に役立つ「Launchpad」サービスやHewlett-Packard製オールインワンプリンタの統合ドライバソフトウェア、Oracleの「Cluster File System」バージョン2、マルチプルサーバの利用を実現するRed Hatの「Global File System」などをサポートしている。
Ubuntuは、6カ月ごとに新版のリリースを行っている。次の製品はバージョン6.4で、開発コード名は「Dapper Drake」とされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ