Appleが次期Mac OS X 「Leopard」で、次世代ファイルシステム「ZFS」を採用するのではという噂はかねてより流れていた。
そして、ついに関係者がこれを正式に認めた。MacRumors.comによると、Sun Microsystemsの最高経営責任者(CEO)Jonathan Schwartz氏は米国時間6月6日、ZFSがHFS+の後継としてLeopardのファイルシステムに採用されることを明らかにしたという。
ZFSはもともとSunが開発したもので、従来のファイルシステムから大きな躍進を遂げている。ZFSはすべてのファイルを64ビットのチェックサムで保護し、データエラーを検知して修復する。また、ファイルシステムが128ビットであることから、現行のMicrosoft WindowsやMac OS X、Linuxに比べ、非常に大きな容量を提供する(ZFSをLinuxで利用しようという動きもあるが、これについてはライセンス上の問題が発生している)。
ZFSでは論理ボリュームを物理ストレージから分離する「仮想ストレージ・プール」を利用する。ドライブを追加するだけで、簡単にファイルシステムを拡張でき、ストレージ管理が簡素化されている。
ZFSではまた、ファイルシステムのある時点での状態のスナップショットの作成やRAIDによる自動バックアップ、圧縮処理を行うことが可能だ。
ZFSの最も優れている点は、128ビットのファイルシステムであるため、膨大な容量が提供され、近い将来にファイルをサポートしきれなくなる心配のないことだ。これだけの容量(2の128乗 = 340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456ビット)を使い切るには、地球上の海を沸騰させるより多くのエネルギーが必要になるという声もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ