米国時間6月19日、Linuxディストリビューション最新版「openSUSE Linux 11.0」が公開された。
NovellとAMDの出資を受けるopenSUSE Projectは、最初に安定したディストロをリリースしたのは2005年のことだ。同プロジェクトのウェブサイトによると、openSUSE 11.0では「インストールを簡素化するためにインストーラーを再設計した」ほか、音声管理を改善、パッケージ管理を高速化したという。
openSUSE 11.0にはこのほか、オフィススイートの「OpenOffice 2.4」、マルチメディアプレイヤーの「Banshee」が含まれている。
コミュニティマネージャーのJoe 'Zonker' Brockmeier氏は同日、最新版リリースは「Linuxディストリビューションのあるべき姿を定義するものだ」と述べた。そして、「とてもエキサイティングで革新的なリリースだ。Linux愛好家、開発者はもちろん、Linuxは初めてというユーザーにも最適だ」と説明している。
openSUSEは、Novellのエンタープライズ向けLinux製品の土台となる。2009年には、openSUSE 11.0をベースとした「SUSE Linux Enterprise 11」がリリースされる計画だ。
Novellのオープンプラットフォームソリューション担当ゼネラルマネージャーRoger Levy氏は同日、「openSUSE ProjectはNovellのLinux戦略において重要な部分を担っており、われわれのオープンソースコミュニティへのコミットを示す一例である」と述べた。「openSUSEコミュニティ開発者の活動と貢献に感謝している」(Levy氏)
openSUSE 11.0をインストールする方法はいくつかある。GNOMEあるいはKDEデスクトップ環境向けのライブCDでは、PCを変更せずにOSを起動できる。両バージョンを含む完全版のDVDもある。 また、Novellによる90日間のインストールサポートが付属するリテール版もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ