ソフトウェアメーカーのMicrosoftは米国時間12月8日、オープンソースのブログプラットフォーム「Oxite」をリリースした。
しかし、Microsoftはすぐに、Oxiteは開発者向け製品であり、「WordPress」や「Movable Type」といった人気の高いブログ作成ソフトウェアと直接競合することを意図したものではないと強調した。
Microsoftは12月6日にCodePlexウェブサイトにOxiteのコードを公開し、8日に正式発表を行った。現在アルファ版のOxiteは、MicrosoftのOpen Source Initiative(OSI)認定ライセンスの1つであるMicrosoft Public License(Ms-PL)のもとで入手できる。
Oxiteは、標準に準拠した拡張可能なコンテンツ管理システム(CMS)であり、ブログや比較的大規模なウェブサイトをサポートするために開発された、とMicrosoftは述べている。同社によると、このプラットフォームにはさまざまな機能のサポートも含まれ、ピングバック、トラックバック、匿名や承認制のコメント投稿、グラバター(世界的に認識されたアバター)、あらゆるページレベルでのRSSフィードといった機能に対応するという。
ユーザーは、サイト上でのページ作成と編集、カスタマイズしたHTMLのページへの追加、単一サイトでの複数ブログのサポートなどが可能だ。
Oxiteは、「ASP.Net MVC」「Visual Studio Team Suite」「Background Services Architecture」といったMicrosoftの開発者向けソフトウェアと統合することもできる。Microsoftによると、このプロジェクトは、ASP.Net MVCの能力を開発者に示す手段として始まったという。
「Mix Online」のウェブサイトはOxiteを利用して構築された。Microsoftは同サイトのコードを開発者に公開している。Mix Onlineは、Microsoftのウェブ開発者カンファレンス「Mix」を中心としたオンラインコミュニティだ。
Oxiteプロジェクトの責任者を務めるErik Porter氏によると、Oxiteは、定評のある既存のブログ作成システムとは直接競合しないし、CMS機能を備えるMicrosoftの「SharePoint」と競合することもないという。
Oxiteは開発者の使用を想定しているが、将来的には一般ユーザーの利用に適したバージョンが作られる可能性がある、とPorter氏はOxiteに関するディスカッションフォーラムに書いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ