ついに一般販売が開始されたマイクロソフトの新OS「Windows 7」。10月22日午前0時から同日午前中にかけて、各小売店舗で発売イベントが開催されるなど盛り上がりを見せた。その後開催された報道関係者向けの発売記念会見では、OEMメーカーのWindows 7搭載PCをベースにさまざまなデモが展開された。
ここでは記者会見でのQ&Aセッションの様子をお届けする。
--高い付加価値を持つプレミアムPCと低価格PCをどう見ているか。
Microsoft Windows&Windows Live担当 プレジデント Steven Sinofsky氏: 日本ではプレミアムPCが売れる比率が非常に高く、この傾向が今後も続いてほしいと思う。ただし、PCにはさまざまな選択肢が必要だ。Windows 7は世界中でニーズが高い低価格帯のPCにも搭載できるよう開発されている。
--ネットブック向けWindows XP Home Editionの提供終了時期についてアップデートは?
マイクロソフト コンシューマーWindows本部 本部長 藤本恭史氏: 以前に発表したとおり、2010年6月または次期OSの発売後1年のどちらか長い時期になるという予定に変更はない。ただし正確な日付についてはあらためてアナウンスしたい。
--発売開始イベントは大盛況だったが、Vista発表時もイベントこそ盛り上がったものの、市場の勢いはすぐに収縮していった。今回はどうだろうか。
Sinofsky氏: ユーザーの反応を見ていると楽観視できると考えている。プレリリース版を利用したユーザーのレビューも、われわれに自信を与えてくれるものばかりだった。
マイクロソフト 代表執行役 社長 樋口泰行氏: 発売開始イベントで販売店を回ったが、各店舗でもこの勢いが持続すると感じた。マイクロソフト社員もベータ版から利用していて、社内の評価も高い。この勢いは発売の瞬間だけでなく、今後も続くだろう。
--Googleが独自のOSを開発するとしているが、今後のOS市場の競合状況をどう考えるか。
Sinofsky氏: この市場に競争はつきもので、新規参入者も歓迎したい。ただし、Windowsはこれまで長期に渡ってコンピューティングの世界で中心的役割を担ってきており、これからもこの状況は続くと考えている。またWindows 7は、マイクロソフトの「ソフトウェア+サービス」戦略を実現できるもので、オフラインアプリケーションとWindows Liveなどのオンラインサービスにより、完全なPC体験が提供できるようになっている。柔軟なPC体験を提供できるマイクロソフトのOSは、他社よりもいい立ち位置にいることは間違いない。