IDCが米国時間1月25日に発表した調査リポートによれば、Googleの「Android」は今後数年間でスマートフォン市場を席巻し、他の対抗するOSと比較して、最も急速な成長を遂げることになるという。
Androidは、2013年までに最も急成長するワイヤレスOSとなり、2013年中には世界で2番目に広く利用されているスマートフォンOSの座に着くことになると、同リポートは伝えている。
現在は主にNokiaの携帯電話に採用されている「Symbian OS」が、世界のスマートフォンOS市場でも最大のシェアを占めている。現在の第2位のシェアは「BlackBerry」のメーカーとして知られるResearch In Motion(RIM)であり、Appleが世界で第3位のシェアに入っている。
一方、Symbian OSの市場シェアが非常に少ない米国市場においては、この数字も異なってくる。米国内では、現在はRIMがスマートフォンOSのトップシェアを占めており、Appleが第2位に続いている。「Windows Mobile」のOSを提供するMicrosoftは、米国内市場で第3位となっている。
しかしながら、こうした対抗するスマートフォンOSをよそに、2013年までにAndroidが最も急速な成長を遂げると、IDCは予測している。Androidは、現在は世界で第2位のスマートフォンOSシェアを占めるRIMを押しのけ、米国内では現在第2位のシェアとなるAppleをも抜き去ることになる。
この市場シェアの大きな変化は、AndroidをOSに採用した携帯電話を発売するメーカーが、ますます増加の一途をたどることに起因する。2009年には、Motorola、HTC、Samsungから、Androidを採用した携帯電話が数種類リリースされたものの、2010年にメーカーが発表するAndroid製品の数はさらに増加して、販売台数も伸びると見られている。Motorolaは、2010年前半だけで少なくとも10機種の新たなAndroid搭載製品の発売を計画していることを明らかにした。
IDCのアナリストであるStephen Drake氏は、Android OSを採用するデバイスの圧倒的な販売台数が、Androidの急成長を支えることになると語った。AppleやRIMのOSを含む他のOSに比べ、Androidが持つ大きなアドバンテージのひとつには、幅広いメーカーベースのハードウェア上で使用可能という点がある。AppleとRIMは、自社が製造するデバイス上でのみ、各OSの使用を認めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ