野村総合研究所(NRI)は5月12日、クラウドコンピューティングや仮想化環境の構築や利用を行う企業向けに、オープンソースを活用してシステムおよび業務シナリオをテンプレート化し「OpenStandia on クラウド」として同日より提供開始すると発表した。
NRIでは、Tomcat、JBoss、MySQL、PostgreSQLなどをはじめとした約50種類のオープンソースソフトウェア(OSS)について、保守サポートやコンサルティングなどのサービスをワンストップで提供する「OpenStandia」を提供している。今回、提供を開始するOpenStandia on クラウドは、NRIがこれまで培ったオープンソースによるノウハウや事例、実績をベースに、OSから業務アプリケーションまで、関連する業務シナリオをパッケージにしたシステムテンプレートを提供するサービスとなる。
同サービスでは、OS、ミドルウェア、アプリケーション、業務シナリオのセットが既に仮想サーバ上に設定されている。そのため、従来必要であった自社独自のシステムの設計や構築等の工程が不要となる点が特長だ。業務アプリケーションも複数用意されており、個々の企業は自社のニーズに合ったものを選択し、すぐに活用できるとしている。OSSを活用することでライセンス費を削減でき、より低コストでシステム導入が可能だという。利用料は月額課金制となる。
NRIでは今後システムテンプレートを順次追加し、最終的には約100種類を提供する予定。