日本ヒューレット・パッカード(日本HP)と野村総合研究所(NRI)は8月30日、企業向けオープンソースソフト分野で協業すると発表した。金融および流通業を対象にオープンソースソフトベースのITシステムを提供するため、市場開発からシステム構築、運用/保守サービスで包括的に協力する。
この協業により、両社は「お互いの技術力とノウハウを結集できる」としている。「その結果、オープンソースソフトを用いたシステム開発時のリスクを最小限に抑えるとともに、より迅速に安定したシステムを導入できる」(両社)
両社は、設計/構築支援/保守サービス提供、オープンソースソフト検証、マーケティングを共同で進める。主な取り組みは以下の通り。
- インフラ設計/構築支援サービス、保守サービスの提供:
NRIが全体のシステム統合、オープンソースサーバ基盤「OpenStandia」の提供、OpenStandiaベースのシステムインフラ設計/構築を担当する。日本HPはハードを提供するとともに、OSやオープンソースミドルウェアの保守サービスを提供する - オープンソースソフトの検証:
共同検証チームを新たに設置し、オープンソースソフトの単体検証から、サーバ、ストレージなどハードとの組み合わせた検証、ベンチマークやサイジングまでを手がける - 共同マーケティング:
オープンソースソフト市場を開発するため、共同で広告展開を行い、イベントやセミナーの開催、カタログの制作などマーケティング活動で協力する