「30日間、スパムを集めろ」--マカフィー、スパムメールを世界で調査

文:Robert Vamosi(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-07-02 12:49

 McAfeeは、映画「スーパーサイズ・ミー」でファーストフードを30日間食べ続けたMorgan Spurlock氏からヒントを得て、ボランティアを募りある実験をした。ボランティアは、インターネットを1日1時間利用し、あらゆる種類のニュースレターの登録やフォームへの情報記入を実行した。そして、その体験をブログに書くよう依頼された。

 McAfeeは米国時間7月1日、「Spammed Persistently All Month(S.P.A.M.)」と命名されたこの実験の結果を公表した。

 1月間で蓄積されたスパムメッセージは10万4000件で、受信者あたりに換算すると1日約70件となった。また、実験に使われたノートPCが受信した全電子メールの87%がスパムという結果も得られた。ただし、これらは、さほど驚くべき結果ではない。

 McAfee Avert Labsのセキュリティリサーチおよびコミュニケーションズ担当ディレクターであるDave Marcus氏によると、驚くべきことは、外国語のスパムの件数だという。そのうち最も割合が高かったのは、ドイツ語とフランス語だったという。

 他に次のような結果も得られた:

 女性より男性の方が多くスパムを受信(1日60.6件に対して76.6件)。

 スパム最多受信国は米国。ブラジル、そして、イタリアがそれに続く。

 ナイジェリア詐欺メールは米国より英国で一般的。

 また、少なくとも筆者にとって興味深かったのは、McAfeeの調査結果がSymantecの調査結果と似ていたことだ。McAfeeは全世界で50人の参加者を得たが、Symantecは世界に多数存在するDeepThreat Networkのコンピュータを利用した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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