呉服ベンダーで起きた情報漏えい事件のナゾ--「大江戸セキュリティ戯画」

冨田秀継(編集部)

2009-04-23 17:46

 「セキュリティかるた」「セキュリティいろはかるた」「セキュリティ落語」「日立システム×ケロロ軍曹 『オチに願いを』コンテスト」「ユミコのセキュリンピック」――日立システムアンドサービスが独自に取り組んできた情報セキュリティの啓発活動に今日、新コンテンツが加わった。

 日立システムアンドサービスは4月23日、「日立システム情報セキュリティブログ」内で「粋でいなせなIT江戸日記 大江戸セキュリティ戯画」を公開した。Flash版とHTML版の両方で楽しく学ぶことができる。

 時は江戸――とはいえパソコンや携帯電話も登場する「大江戸」が舞台。「週刊少年ジャンプ」で連載中の『銀魂』のような世界だ。商売人でセキュリティに関心を持っているつもりのヒコザエモン、正義感が強く皆から頼りにされるスケハチ、人は良いがドジでだらしないドジヒコの3人が主要な登場人物。

 第1話『お江戸ウラ事情』は丁稚を多数抱える呉服問屋「越後屋」を舞台に始まる。

長屋の大家スケハチと、彼に助けられた元忍犬の柴犬セキュアマル(画像をクリックすると拡大します) 長屋の大家スケハチと、彼に助けられた元忍犬の柴犬セキュアマル(画像をクリックすると拡大します)

 越後屋の店主ヒコザエモンは、スケハチの幼なじみでもあるドジヒコにおつかいを頼む。メモを片手に町を歩くドジヒコだが、風のいたずらで紙の裏側に書かれた顧客情報を見つけてしまう。人の良いドジヒコは長屋を歩きながら、紙の裏に書かれた顧客情報をしゃべりまくってしまったのだった。

 エンタープライズ呉服ベンダー「越後屋」を舞台に繰り広げられるこのお話からは、DLP(情報漏えい対策)などの情報セキュリティはもとより、不正コピー問題という物理セキュリティ、ドキュメントの管理と保護といったECM(Enterprise Content Management)にまで思いを馳せることができそうだ。

 第2話以降では、ドジヒコよりも有能とされる柴犬のセキュアマルや、第1話でドジヒコが袖にされる町内のマドンナ的存在オツルちゃんの活躍が期待される。

「大江戸セキュリティ戯画」の登場人物。左から、スケハチ、セキュアマル、オツル、ヒコザエモン、ドジヒコ(画像をクリックすると拡大します) 「大江戸セキュリティ戯画」の登場人物。左から、スケハチ、セキュアマル、オツル、ヒコザエモン、ドジヒコ(画像をクリックすると拡大します)

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