トレンドマイクロは8月3日、小規模企業向け総合セキュリティソフトの新バージョン「Trend Micro ビジネスセキュリティ 6.0」を発表した。セキュリティ専任担当者が不在の小規模企業向けの製品。9月1日より販売を開始し、今後1年で12億円の売り上げを目指す。
Trend Micro ビジネスセキュリティ 6.0は、ウイルス対策やスパイウェア対策、フィッシング詐欺対策、迷惑メール対策、URLフィルタリングなどの機能を1つにした総合セキュリティソフト。現在、Windows 7 RC版に対応しており、Windows 7正式版にも対応する予定。
バージョン6.0の新機能「スマートスキャン」は、トレンドマイクロのクラウドサービス「スマートスキャンサーバ」と、クライアントPCおよびサーバを連携させてウイルスやスパイウェアを検索する。スマートスキャンサーバは、不正プログラムのパターンファイルを逐次更新しているため、導入企業のクライアントPCやサーバ内で疑わしいと判断されたファイルを検出した場合のみ、ウイルス検索を実行する。
また、「URLフィルタリング」機能では、業務上必要のないとされるウェブサイトへのアクセスを遮断するほか、フィッシングサイトやウイルスなどを含むサイトへの接続をブロックする。
また、クライアントPCの負荷が少ない時にウイルス検索を実行する「スキャンパフォーマンスコントロール」や、新しい脅威が特定されるたびに自動的にアップデートを行う「スマートフィードバック」などの機能を搭載している。
運用管理面では管理画面の改善によって、クライアントPCやサーバのウイルス感染状況や脆弱性の有無、ライセンスの有効期限切れなど、社内のセキュリティ状況を直感的に把握することが可能になった。
価格は下表の通り。
ライセンス数 | 初年度 | 2年目以降 |
---|---|---|
5〜24 | 6900円 | 3450円 |
25〜49 | 6800円 | 3400円 |
50〜99 | 6500円 | 3250円 |
商品名 | 初年度(1ユーザーあたり) | 2年目以降(1ユーザーあたり) |
---|---|---|
5ユーザー版 | 2万7500円(5500円) | 2万2000円(4400円) |
10ユーザー版 | 5万5000円(5500円) | 4万4000円(4400円) |
15ユーザー版 | 8万2500円(5500円) | 6万6000円(4400円) |
25ユーザー版 | 13万7500円(5500円) | 11万円(4400円) |
トレンドマイクロは7月27日、中規模環境および大規模環境向けの総合セキュリティ製品「Trend Micro ウイルスバスター コーポレートエディション 10」を発表している。