独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月10日、メールサーバ「Cyrus IMAPサーバ」にバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると公表した。
Cyrus IMAPサーバは、電子メールフィルタリングのためのプログラミング言語である「SIEVE」をサポートしており、細工されたSIEVEスクリプトを処理することでバッファオーバーフローを引き起こされる恐れがある。
脆弱性が存在するのは、Cyrus IMAPのバージョン2.2から2.3.14まで。この問題が悪用されると、メールサーバにログイン可能な遠隔の攻撃者に権限を昇格されるほか、任意のコードの実行や他のユーザーのメールの閲覧、不正なメールの送信などをされる可能性がある。
開発元のProject Cyrusが配布する最新版にアップデートするよう呼びかけており、対策版を適用するまでの間はSIEVEを無効にすることで脆弱性の影響を軽減できるとしている。