仮想化ソフトウェアを開発する新興企業のVirtual Ironは、同社の管理用ソフトウェアの機能を拡張し、競合する仮想化ソフトの「Xen」を制御できるようにした。
XenとVirtual Ironには、ともに仮想化ソフトの開発プロジェクトを運営している。この技術を利用すれば、1台のコンピュータ上で複数のオペレーティングシステム(OS)を同時に稼働させることが可能だ。仮想化のアプローチをとれば、無駄のないインフラをつくり出すことでコンピュータをさらに効率的に動かせるようになり、優先順位の高いタスクにより多くのリソースを割り当てる一方、アイドル状態のマシンをなくすことができるとされている。
Virtual Ironは、このインフラ部分を管理すること--たとえば、仮想マシンを新しく構成する、あるいは仮想マシンをコンピュータ間で物理的に移動することから、利益を得られると考えている。同社は、開催中の「LinuxWorld Conference and Expo」で、管理ソフトウェアの機能を拡張し、Xenとの使用が可能になったことを明らかにした。
「Xenは、早期に採用した企業の中で、ある程度の支持を得ている。しかし、Xenがもっと広範に採用される日が来ると考えている」と同社最高マーケティング責任者(CMO)のMike Grandinettiは述べている。
仮想化ソフトウェアの管理に力を注ぐことは、賢明な選択であるとIlluminataのアナリストGordon Haffは述べる。同氏はその理由として、仮想化ソフトウェアが、MicrosoftとXenに加え、業界リーダーであるVMwareからも販売されている点を挙げている。
Virtual Ironは、管理用ソフトウェアと仮想化ソフトウェアの販売を7月に開始している。同社は、Xenを管理する機能を追加する予定だとGrandinettiは説明する。Virtual Ironの価格は、最大32基のプロセッサを搭載するサーバを制御するソフトウェアの場合で5万ドルからとなっており、Xenの管理機能もこのなかに含まれる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ