ノベルは12月6日、ディレクトリ製品の最新版「Novell eDirectory 8.8」を12月16日に提供開始すると発表した。最新版の特徴は、大規模環境における運用性とセキュリティの強化である。価格はオープン。
Novell eDirectoryは、ディレクトリの複製が無制限なので、大規模な認証を分散処理したり、拠点ごとのディレクトリサーバで認証したりといった構成が可能となる。その結果、大規模環境で高速かつ安定したディレクトリサービスを提供できる。「Novell ZENworks Linux Management」に対応しているため、大規模環境における多数のサーバへの一斉配布やアップデートも行える。
ディレクトリのセキュリティ向上を図るため、ディレクトリ上の特定のデータを暗号化してハードディスクに保存する暗号化属性機能と、複数のeDirectory 8.8サーバ間でディレクトリサーバを同期する際の通信を暗号化する暗号化レプリケーション機能を新たに導入した。
ディレクトリ管理仕様であるLDAPバージョン3をネイティブサポートしたほか、LinuxおよびUnix環境ではFHSに、Linux環境ではLSBに準拠した。これにより、eDirectory 8.8のインストール時に、ほかのアプリケーションとのファイル競合を排除し、システム上での整合性を保てる。
管理面では、ウェブベースの管理機能だけでなく、コマンドによるバッチ処理にも対応しており、大量の処理も一括実行できる。
動作環境は以下のとおり。
Linux
- Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
- Novell SUSE Linux Enterprise Server 8
- Novell SUSE Open Enterprise Server
- Red Hat Enterprise Linux 3 AS
Solaris
- Solaris 10 on Sun SPARC
- Solaris 9 on Sun SPARC patch 108827-20以上
AIX
- AIX 5L Version 5.2
- HP-UX(近日リリース予定)
- HP-UX 11i
Novell NetWare
- Novell NetWare 6.5 SP2以上
Windows
- Windows 2000 Server SP4以上
- Windows 2000 Advanced Server SP3以上
- Windows Server 2003