CRMソフトベンダーのスーパーオフィスは2月15日、CRMソフト「スーパーオフィス福朗」を発表した。Windows版とASPサービスで3月10日から提供を始める。Windows版は1万9800円から、ASPサービスは1ユーザー当たり1カ月2000円からとなっている。
同社で社長を務める木村俊昭氏は、同ソフトについて「CRMであるとともに、SFA(営業支援ソフト)でありグループウェアでもある。これらを包含するものとしてわれわれはビジネスインフォメーションマネジメントシステム(BIMS)と呼んでいる」としている。
![]() 「使いやすいCRMソフトを提供していきたい」木村俊昭氏 |
福朗は、50ユーザー以下の中小企業を対象としている。木村氏は、中小企業の現状を「長引いた不況で投資余裕がないために、低価格にする必要がある」として、ダウンロード版の価格を1万9800円にしたと説明。「従来の5分の1〜6分の1程度の価格になる」(木村氏)という。
また「中小企業のITリテラシーが全体的に低い」(木村氏)ことと、システム構築が不要であることからASPサービスでの展開を決めている。ASPサービスの名称は「福朗.biz」であり、価格について木村氏は「他社のASPサービスが5000〜1万円であることを考えるとかなり割安なサービスだ」と競争力のある価格であることを強調している。なお、福朗.bizはPCと携帯電話の両方からアクセスできるものが1カ月2000円からとなっており、携帯電話のみでは1ユーザー当たり1カ月500円となっている。
Windows版は同社サイトとベクターからダウンロードでき、45日間無料で利用可能。ASPは福朗.bizで登録して、10日間無料で使用できる。
福朗の主な機能は、日報入力、スケジュール管理、顧客管理、文書管理、プロジェクト管理、経路検索、交通費計算、地図情報リンク、社内掲示板。これらの機能にマーケティング管理機能を加えた「スーパーオフィス福朗 Plus M」(価格は3万4000円)、福朗 Plus Mにセールス管理機能を加えた「スーパーオフィス福朗 Plus MS」(同4万4000円)、さらにレポーティング機能を加えた「スーパーオフィス福朗 Plus MSR」(4万9800円)も用意されている。
福朗の特徴について木村氏は「データが自動的かつ動的に割り振られる」と説明している。たとえばスケジュール管理で顧客との予定を入力すると、その相手先の情報や顧客とのやり取りの経緯、やり取りに利用した文書などが自動的に入力・閲覧することができるようになっている。
同ソフトは電話との連携機能も搭載している。外出先からオフィスに戻ってきたときに福朗を起動するだけで、外出中の自分あての電話メモを見られ、また相手先の電話番号も記録されていることで、その場で折り返し連絡することができる。電話との連係機能は「IP電話でも従来のPBXのどちらにも対応している」(木村氏)という。
福朗は、このほかにメールやウェブ検索との連携機能も搭載。予定に関連した顧客情報や交渉に利用するための文書の作成・閲覧、相手先の住所検索、相手先までの経路検索などの作業ほぼすべてが、福朗の画面上で行うことができる。
福朗の導入は、企業が自由に行えるほかに、ある程度のカスタマイズもできる。また、導入・利用については、スーパーオフィスのパートナー企業が担当する。パートナー企業は、アイネス、富士商、NTT-ME、 シャープシステムプロダクト、日本総研の5社。また、福朗に蓄積された各データをOLAP(オンライン多次元分析)するためのツールが、パートナー企業から販売する。
日本国内のCRMソフト市場は2009年に750億円に達すると予測されており、福朗の販売目標について木村氏は「ASPサービスの福朗.bizとあわせて2009年には市場全体の10%、75億円を売り上げたい」と語っている。
なお同社の大企業向けCRMソフト「SuperOffice CRM 5」を展開しているが、「後継のSuperOffice CRM SIXを2006年の7〜9月中には出す予定」(木村氏)としている。
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