鉄飛テクノロジーは7月19日、企業向け文書共有システム「FileBlog(ファイルブログ)」を発表した。WindowsベースのファイルサーバにFileBlogを追加することにより、検索機能付きのファイル共有環境をウェブブラウザをクライアントとするイントラネットへと容易に展開できる点が特徴だ。また、全文検索機能、ファイルへのタギング機能なども搭載している。
鉄飛テクノロジー、代表取締役社長の岡田国一氏は、企業における「文書共有」を阻害する要因として「システムの導入、運用が困難」「検索機能の不備」「属性管理の面倒さ」「高価」の4点を挙げる。FileBlogはこうした要因を取り除くことを目的に開発を行ったという。
導入および管理については、Active Directoryとの連携により、FileBlogへのログインにWindows環境での設定をそのまま流用できる。検索については、オープンソースソフトウェアの「Hyper Estraier」をベースとした機能が搭載されており、ファイル名での検索、および全文検索が行える。また、これらに合わせて、該当ファイルが存在するフォルダ名を利用した検索結果のフィルタリングも可能。フォルダ階層の明示と全文検索を組み合わせることで、企業内検索システムとしての使い勝手を向上しているという。
そのほか、MS Office文書のプロパティに対する検索も可能なほか、FileBlogのユーザーインターフェース上から、プロパティの変更を行うことも可能だ。このプロパティの活用により、文書の重要度や保存期間などをベースとした共有文書の整理を可能にするという。
連番のファイル名で生成されるデジタルカメラの画像ファイルやフォルダなどに対しては、ユーザーがメタデータとしてコメント(タグ)を付加し、そのコメントによる整理や検索をかけることが可能となっている。画像ファイルをはじめ、PDFやPowerPoint文書のサムネール表示、プレビュー表示、拡大縮小、ページ送りなどもブラウザ上で行える。
FileBlogはWindowsプラットフォーム上で動作する。価格は、エントリー版(10ユーザーまで)の9万9000円より。次年以降の継続年間ライセンスは2万2000円より。エントリー版については、同社サイトより試用版のダウンロードが可能。31名以上のユーザーで利用できる「スタンダード版」(オープン価格)については、今後、パートナー経由での販売を行っていく計画だ。