独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は10月23日、「未踏ソフトウェア創造事業」で、2006年度下期事業で採択し支援した57件の中から、12人を「天才プログラマー/スーパークリエータ」として認定したと発表した。
未踏ソフトウェア創造事業は、ソフトウェア関連分野の天才的な人材の発掘・育成を目的に実施しているもの。今回、2006年度下期事業で採択し支援した57件(未踏本体43件、未踏ユース14件)の中から、各担当プロジェクトマネジャー(PM)の評価を基に審議委員会の審査を経て、IPAが決定した(詳細はPDFファイルで公開されている)。
未踏本体として認定されたのは、以下の8人
- 安藤英俊氏・鳥山孝司氏:「GPU上でのCIP法に基づく数値シミュレーション環境の開発」
- 海外浩平氏:「SELinuxによるPostgreSQLのアクセス制御強化」
- 蓑輪太郎氏:「Mona OSにおける次世代Schemeシェルの開発」
- 吉井英樹氏:「統計データを通して、地域を知り、日本を知り、世界を知る」
- 織田英人氏:「スタイルフリーな統合日本語筆記環境の構築」
- 杉山竜太郎氏:「一億総放送局化を実現するノンレンダリング映像ソフト“回向”開発」
- 中城哲也氏:「表現手法『3D+』および『キャラクタ作成システム』の開発」
未踏ユースとして認定されたのは、以下の4人
- 上野康平氏:「物理ベースのレンダリングを柔軟性を持って行えるアーキテクチャの開発」
- 舘知宏氏:「三次元折紙設計ツールの開発」
- 荒川淳平氏:「データ管理システム」
- 上田真史氏:「マルチ計算機・マルチマウスシステムの開発」
IPAでは、この事業を通じて発掘された天才プログラマー/スーパークリエータが今後、次世代の我が国IT産業界を担う人材として活躍していくことを期待している。入選作品の表彰式は、10月30日に明治記念館で開催される「IPAフォーラム2007」の中で行われる。