UPDATE Googleは米国時間11月12日、携帯電話プラットフォーム「Andoroid」のプログラミングツールをダウンロード公開した。開発者たちはこれを利用して、2008年に出荷される携帯電話用のソフトウェアを作成し、賞金総額1000万ドルのコンテストに応募することもできる。
このたび公開されたソフトウェア開発キット(SDK)はオープンソースのパッケージになっており、Windows、Linux、Mac OS Xで利用できる。これを見ると、JavaがLinuxベースの携帯電話に最もマッチしたプログラミング言語であると考えさせられる。
SDKの詳細は、Googleとパートナー各社が1週間前にOpen Handset Allianceを発表した際は明らかにされなかった。Adroidソフトウェアには、Googleが作成したJava実行用のバーチャルマシンDalvik、WebKitブラウザが含まれ、メディアや画像ファイルフォーマットの多くをサポートする。GSM、3G、EDGEや802.11(Wi-Fi)技術をサポートする。サポートされる技術の一覧には、Qualcommが開発し、広く普及したCDMAについての記載が見当たらない。
Googleは総額1000万ドルの賞金をかけたプログラミングコンテストを開催してAdroidのプログラミングに弾みをつける狙いだ。審査員に選ばれたプログラマーは賞金2万5000ドルから27万5000ドルを受け取ることができる。
Androidのプログラマーらは、Eclipse向けAndroidプラグインを用いて、オープンソースの「Eclipse」プログラミングツールを利用することができる。IBMが最初に開発した同プログラミングツールは、現在では多くの企業がサポートしている。
SDKには、電話のハードウェアがなくてもプログラマーがソフトウェアを開発できるようにエミュレータが含まれている。しかしプログラマーであるJason氏が自身のブログで警告しているように、「エミュレータのユーザーインターフェースのルック&フィールは、まだ開発中の正式版が完成するまでの暫定版である」という。
SDKでは、プログラマーが、基盤にある位置ベースのサービス、映像および音声のストリーミングと再生、3Dグラフィックスのサポートを利用できるようにするためのAPIも示されている。同サイトによると、Bluetoothと802.11ワイヤレスネットワークAPIのサポートはまだ提供されていないが、将来的にはSDKに追加される予定であるという。
Googleは、Googleサービスを利用するための次の2つのAPIのサポートについても言及している。地図を表示するための「Google Maps」と、チェッカーゲームなど機器間の通信タスクを実行するための「XMPP」である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ