ZDNet Japanは2月7日、六本木アカデミーヒルズ(東京都港区)において「ZDNet Japanソリューションフォーラム2008」を開催した。同カンファレンスの主テーマである「リアルタイムBI」について、ジールの代表取締役社長、山本秀典氏が講演した。
ジールでは、企業戦略および事業計画とシームレスに統合するビジネスプロセス管理やパフォーマンスマネージメント(PM)、予算管理、多次元分析、シミュレーションなど、多岐にわたる業務システムに柔軟に対応できる「高度情報利用アーキテクチャ」を提供。ビジネス/テクニカル設計の両面から、今後のIT化戦略を構想する上で重要な意味を持つ「次世代ビジネスインテリジェンス」の実現を目指している。
情報系「BI」導入のフェーズ
山本氏は、「我々はこれまで、ビジネスインテリジェンス(BI)やPMなどといったシステムの導入を支援してきた。7〜8年前までの顧客は単純にデータウェアハウス(DWH)やOLAPを導入できれば満足していたが、BIのニーズが多様化、複雑化した今日ではより高い価値が求められるようになってきた」と話す。
BIの過去、現在、未来を、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3といった時間軸で考えてみた場合、フェーズ1では、どの商品をどの店舗でどの時期に重点販売するかといった施策を打つためにBIが活用された。このレベルの分析は、現在も組織が行っている分析の過半数を占めている。
次にフェーズ2では、財務データから計画データを作成し、全体業務の予算編成を行うことにBIを活用している。特にPMが成功するには、実績データと計画データをうまく融合させるデータモデリングが重要な要素になる。また、人材における指標(KPI)をPMで管理したいとの要望もある。