Microsoftは米国時間9月16日、データウェアハウジングの専門企業DATAllegroの買収を完了したと発表した。
またMicrosoftは、データウェアハウジング技術に関する計画を詳述した。同社はこの買収について、Microsoftが「DATAllegroの技術を基にMicrosoft SQL Serverで数百テラバイトのデータを扱えるようにするための新たなソリューション」を開発するための道を開くものだとしている。
しかし、それにはいくらか時間がかかる。Microsoftは2010年上半期に(SQL ServerとDATAllegroの技術を統合した製品の)正式版をリリース予定だが、向こう12カ月以内に顧客やパートナー向けにCTP(Community Technology Preview)版の提供を開始するという。
Microsoftは7月にDATAllegroの買収計画を発表した。8月には、DATAllegroと同社最高経営責任者(CEO)であるStuart Frost氏が特許侵害訴訟を起こされた。当時、Microsoftはこの件に関してコメントを控えたが、Frost氏はブログ投稿の中で、「(原告の)主張を分析したが、彼らの提訴には何らメリットはないと強く感じている。われわれは、自分たちの立場を積極的に弁護していくつもりだ」と述べた。またFrost氏によると、DATAllegroは米特許商標局に対し、問題の特許の再審査を要請することも検討しているという。
Microsoftの関係者は16日、Microsoftは(SQL ServerとDATAllegroの技術を統合した)製品の開発に取り組んでいるものの、DATAllegroの製品を新規顧客に販売する予定はないと述べている。ただし、既存の顧客に対するサポートは継続し、さらに「既存顧客をSQL Server製品群と統合される予定の次のリリースにアップグレードする」計画だとしている。
Microsoftに対し、統合製品の開発に2年もかかる、より詳しい理由を尋ねたところ、ある関係者から次のような回答を得た。「現時点では、製品ロードマップに関してさらなる詳細情報を提供するつもりはない。10月6日から8日に開催されるBI Conferenceで、追加情報を発表する予定だ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ