ウェブブラウザの新しいタブを開くと、空のページが表示される。そこで、Firefoxを開発するプログラマーたちは、SafariやChromeの開発者に倣い、同ブラウザの利便性を高めようとしている。
Mozillaのインターフェースの第一人者Aza Raskin氏は、新たに開いたタブ画面に、便利ではあるもののコンピュータにはあまり負担をかけない機能を搭載すべく、その新しい方法をスクリーンショットで掲載した。
画面の右端には「クイックアクセスバー」が付いている。このバーには、ユーザーが訪れた時期や頻度に基づいて選択されたウェブページのサムネイルビューが表示される。また左上部には、さまざまな操作を行うための複数のボタンが付いている。例えば、ユーザーが新しいタブを開く前にあるウェブページ上のテキストを選択しておくと、その新たに開いたタブ内のボタンを押して行う検索の検索語として選択したテキストが表示される。
Firefox 3.1の最新の開発者向けビルドを持っている人は、Firefox拡張機能を通じてこの新しいタブ動作を試せる。試したい人は、上述のスクリーンショットのページに書かれた、3段階のプロセスを参照してほしい。
Mozillaは1月からいくつかの新しいタブをテストしてきた。「直近の2種類の新タブコンセプトのフィードバックから、以下の3つのことが分かった。第1に、新たに開いたタブページは即座にロードする必要がある(少しの待ち時間であってもユーザーエクスペリエンスを台無しにする);第2に、そのタブページは視覚的にうるさいものであってはならない;第3に、そのタブページはユーザーの日常活動の開始点であるべき、の3点だ」
ベータ版のSafari 4やGoogle Chromeでは、新たなタブを開くと多くの人気ウェブページが表示される。またGoogle Toolbarを利用すれば、FirefoxやInternet ExplorerでもChromeと同じ機能が使える。
Raskin氏は、Mozillaがウェブページのサムネイルを画面の右端に置いた理由を次のように説明した。「クイックアクセス用ストリップがウィンドウの右端にあるのは奇妙に感じるかもしれない。しかし、ストリップをその位置に置いたのはユーザーへの配慮だ。ユーザーが新しいタブを開き、単にURLを入力したい場合には、そのストリップはユーザーの中心視から外れる」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ