Microsoftは企業電子メールサーバ次期版「Exchange 2010」で、電子メールをスレッド表示する機能に加えて、希望しないスレッドを「ミュート」にするオプションも提供する予定だ。
Googleの「Gmail」で人気のスレッド機能と、ミュート機能は、Exchange 2010で予定されている新機能の1例だ。開発コード名が「Exchange 14」と名付けられた同サーバソフトウェアは、米国時間4月14日にパブリックベータ版としてリリースされた。正式版は2009年後半に出される予定である。
これ以外の新機能として、Microsoftが「MailTips」と呼んでいるものがある。これは電子メールにおける過失を防ぐために警告を発する機能だ。
MicrosoftのRajesh Jha氏は今週応じたインタビューで、「MailTipsは、電子メールを送信する前に救済してくれる守り神のような機能だ」と説明した。たとえば、大規模な配信リストの宛先へ電子メールを送信しようとする場合や、企業のファイアウォールの外へ添付ファイルを送信しようとする場合にユーザーへ警告する。
Microsoftはまた、新しいアーカイブ機能もExchange 2010に搭載する計画だ。この機能を利用して、企業はユーザーの電子メールアーカイブを保存したり、自分のデスクトップPCやノートPC以外からアクセスするユーザーにアーカイブメッセージを表示することが可能になる。
Exchange 2010の機能の多くは、ウェブベースの「Outlook Web Access」プログラムで利用できるが、デスクトップで利用するには2010年発売予定の「Office 2010」が必要となる予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ