ヴイエムウェアは10月21日、都内にて開催中の仮想化をテーマとしたイベント「VMware Virtualization Forum 2009」にて、年内にリリース予定となっているデスクトップ仮想化ソフトウェアの最新バージョン「VMware View 4」と、デスクトップ仮想化の普及のポイントについて説明した。
VMware デスクトップ事業部門担当バイスプレジデントのJocelyn Goldfein氏米VMware デスクトップ事業部門担当バイスプレジデントのJocelyn Goldfein氏によると、View 4には同社独自の新しいデスクトップ転送プロトコル「PCoIP」(PC over IP)が搭載されるという。PCoIPは、動画や画像、テキストなどの種類を判別し、それぞれに合った帯域でコンテンツを提供する技術などが盛り込まれており、従来シンクライアントでの利用が困難だったグラフィックスを多用するアプリケーションもスムーズに使えるようになるという。このプロトコルは、「BMWなどがすでにリモートデスクトップ上で利用している」とGoldfein氏は語る。
会場で披露されたデモでは、View 4を使ったシンクライアント上にて、Google Earthのようなリッチアプリケーションがストレスなく使える様子が映し出された。「使用感は普通のPCと同じ」と、デモを担当したヴイエムウェア テクニカルアライアンスマネージャーの名倉丈雄氏は説明する。
Goldfein氏は、デスクトップ仮想化が浸透するにあたっては3つの段階があると話す。2003年頃に始まった最初の段階では、デスクトップ仮想化で迅速なプロビジョニングが可能なことや、セキュリティおよびコンプライアンス面を考慮しての導入、また、どこからでもデータにアクセスできるようにといった理由から、「医療機関や金融機関、コールセンターなどで導入される例が多かった」という。
次の段階で注目されたのはコストだ。上記のような理由で導入が進んだデスクトップ仮想化の技術だが、結果的にコスト削減に結びついたため、多くの企業がこの技術に注目し始めたという。VMwareが同社の顧客を調査したところ、「仮想化の導入後は、導入前と比べてヘルプデスクへの電話が50%減少し、プロビジョニングやパッチをあてる時間が55%減少、ダウンタイムは70%減少したとの結果が出た」とGoldfein氏。また、「PCのリフレッシュが遅れることもなくなり、デスクトップに問題がある場合も管理者は物理的にデスクトップが存在する場所に行く必要もなくなった」として、「保守的と言われる日本の大企業でもデスクトップ仮想化に踏み切る企業が出てきた」としている。
第3段階は、今まさに起こりつつあることで、「Desktop as a Service、つまりサービスとしてのデスクトップが始まる」とGoldfein氏。「テクノロジはデータセンター仮想化技術と同じなので、すでに実現可能。つまり、インターナルクラウドの技術でデスクトップ仮想化が実現できることになる。データセンターで享受できた仮想化の利点が、デスクトップの世界にもやってくるのだ」(Goldfein氏)
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