ヴイエムウェアは10月20日、VMware製品で仮想化されたデータセンター環境のキャパシティ管理が可能となるソリューション「VMware vCenter CapacityIQ」を発表した。同社のVMware vCenterファミリの新製品として販売する。
CapacityIQは、リソースの未使用率および使用率の情報や、必要容量の予測、将来的な必要容量の見通し分析などにより、過去、現在はもちろん、将来のインフラのキャパシティ情報までを提供する。具体的なCapacityIQの効果としてヴイエムウェアでは、未使用リソースの再利用でコスト削減できることや、必要となるキャパシティ変化の影響をモデル化してリスクを軽減できることなどを挙げている。
例えばCapacityIQは、リソースの使用パターンをプロアクティブに分析し、過度にプロビジョニングされている仮想マシンのリストを自動的に生成するため、管理者はこの情報に基づいて、リソースを追加購入するのではなく未使用のリソースを再利用できる。また、CapacityIQはシステム容量や新規アプリケーションの追加といった計画的な変更や、予期せぬ停止、故障、災害などのシステム障害の影響をプロアクティブにモデル化するため、潜在的な業務やサービスの停止を回避できるという。
CapacityIQはさらに、動的なVMware仮想環境の状態を把握し、それらの情報から将来的なリソースニーズを予測できるようにする。そのため管理者は、必要なサービスレベルが達成可能なキャパシティを常に維持できるという。
CapacityIQの市場予想価格は、1CPU当たり12万4000円。この価格にサポートおよびサポートサブスクリプションは含まれていない。