RHELから派生したLinuxディストリビューション「CentOS」、バージョン7が公開

ZDNET Japan Staff

2014-07-08 12:34

 x86互換機(64ビット)向けのLinuxディストリビューション「CentOS 7」が一般リリースされた。これはCentOS 7としての初のリリースで、バージョン番号は7.0-1406。

 「CentOS」は、Red Hatによって無償公開されているソースコードから派生した、大企業向けのLinuxディストリビューション。Red Hatの再配布ポリシーに準拠し、その上流製品と完全な機能互換性を持たせることを目標としている。基本的には、Red Hatのパッケージからブランドやアートワークを取り除いたものだと言える。

 今回より、「CentOS 6」からCentOS 7へのアップグレードパスがサポートされている。なお、CentOS 6の最新バージョン(本稿執筆時点では6.5)からCentOS 7の最新バージョンへのパスのみがサポートされる。

主な変更点は以下の通り。

  • カーネルを3.10.0にアップデート
  • 「Linux Container」のサポート
  • 「Open VMware Tools」および3Dグラフィックスドライバの標準搭載
  • デフォルトJDKとして「OpenJDK 7」を搭載
  • バージョン6.5から7.0へのインプレースアップグレード(上述の通り)
  • ext4形式およびXFS形式のLVMスナップショットの取得機能
  • systemdとfirewalld、GRUB2への切り替え
  • デフォルトのファイルシステムとしてXFS形式を採用
  • カーネル空間におけるiSCSIとFCoEの採用
  • 高精度時間プロトコルであるPTPv2のサポート
  • 40Gイーサネットカードのサポート
  • 互換ハードウェア上でのUEFIのセキュアブートモードのインストールをサポート

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]