なお、Oracleが提供するUnbreakable Linuxは、Oracle製品を利用しているかどうかは関係なく、提供される。Oracle Databaseを使っていなくても、たとえば、IBM製ミドルウェアを使っているユーザー企業でも、Linuxを導入しているのであれば、サポートサービスを受けられるのである。Oracle Databaseのライバルとなる「MySQL」や「PostgreSQL」を導入しているユーザー企業でも、Unbreakable Linuxを利用できるのである。これは日本でもまったく同様である。
いかにサポートサービスを獲得するか
米国であれば、Oracleがユーザー企業に直接サポートを提供するが、日本国内では、日本オラクルのパートナー企業から提供されることになる。その形態は、「1st Line Support Model」と「Value Add Model」の2種類だ。
1st Line Supportは、日本オラクルからUnbreakable Linuxを購入するパートナー企業がUnbreakable Linuxを提供するというものだ。それに対するValue Addは、日本オラクルからUnbreakable Linuxを購入するパートナー企業が「Red Hat Enterprise Linux」を対象としたサポートサービスにUnbreakable Linuxの一部、あるいはすべてを、それぞれ独自のLinuxサービスとして提供するというものになる。
1st Line Supportを提供するのは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、デル、ミラクル・リナックス、新日鉄ソリューションズ、NTTデータ先端技術、サイオステクノロジーであり、Value Addは日立製作所、NECが提供する。なお、先に挙げたUnbreakable Linuxの価格は、1st Line Supportで提供される場合のものだ。
Unbeakable Linuxというサポートサービスがもたらす意義について、Coekarts氏はこう語る。
「Linuxを中心としたOSSは、どうしてもソフトの性能などに注目されてしまいがちですが、実は導入した後でのサポートサービスをいかに獲得するかが重要になります。このことは、実際にOSSで情報システムを運用しているユーザー企業であれば、時間がたつほどに実感していることだと思います」
Linux/OSSは、イニシャルコストの低さばかりに注目してしまいがちだが、稼働後のランニングコストも含めたTCOという観点で、比較検討する必要がある。Linux/OSSであろうと商用ソフトであろうと、TCOという観点で情報システムのコスト計算は絶対に必要なのである。
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