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夢があるOSSで企業とコミュニティーをWin-Winの関係に--ユニアデックス

成長途上のOSとも言えるLinuxを含めたOSSに、成熟した技術の塊であるメインフレームの“精神”を持ち込んだら、どんなシステムができあがるのだろうか? そうした取り組みを続けてきている企業の1社がユニアデックスだ。

田中好伸(編集部)  2007年10月15日 12時00分

 同氏がもともと在籍していた日本ユニシスには、メインフレームで蓄積された技術をもとにした、基幹業務向け大型IAサーバ「ES7000」シリーズがある。ES7000シリーズは、大企業の基幹業務向けとして、その信頼性は最高級を誇るものであり、まさにミッションクリティカルなシステムには最適なサーバと言うことができる。

 ES7000が稼働するOSはWindowsだけだったが、高橋氏が当時目指していた大きな目標とは、「ES7000をLinuxで動かそう、Linuxを日本ユニシスの3番目のOSにしよう」というものだったのである。

 高橋氏の大きな目標は1年もかからずに達成されている。事実、現在日本ユニシスはES7000の稼働OSとしてLinuxをサポート、商材として販売している。高橋氏は、そこからさらに「ES7000をLinuxで動かすだけでなく、OSの上のミドルウェア、アプリケーションまでのすべてを“フルOSS”で市場に提供したい」という挑戦を考えていた。

 しかし、ここで日本ユニシスグループを取り巻く環境の変化が起きてしまう。日本ユニシスの筆頭株主である米Unisysは2005年に、日本ユニシス株式を外部に売却するとともに、NECとの提携関係を構築している。ES7000の開発元はUnisysだが、この状況変化によって「ES7000を中心にしてOSSをどう稼働させるか、だけを考えるというわけにはいかなくなってしまった」(高橋氏)という。これ以降、高橋氏はOSSの世界にどっぷり浸かるようになっている。

OSSには夢がある

 そうした高橋氏にとって、実際のOSSは「思っていたよりもクローズドな連携で動いている世界」と感じられるものとなっている。

 「以前のメインフレームでは、一日中自分の席で働くというのが常で、競争相手も社内の人間だけでした。しかし、OSSの場合、OSSを学び、普及促進を展開していくためには、社外での活動が必要になります。社外の人間と切磋琢磨することが求められますし、OSSを通じて、たくさんの技術者と知り合うことができます。これは本当に凄いと思いますし、面白いことですね。でも、どの会合に出席しても同じ人に会ってしまうということが結構あって、意外なところでクローズドだったりするんです(笑)」

 もちろん高橋氏は、メインフレームを担当していたときも、関連の学会などに参加していたが、現在では、OSSコミュニティーはもちろんのこと、OSSの普及促進を目指す団体「日本OSS推進フォーラム」に積極的に参加している。

 「コミュニティーやOSS関連団体の方々とお付き合いするようになって感じているのは、OSSのユーザーをとにかく増やしていこうというコンセンサスがあることです。それをベースに、ITベンダー各社が何を自社の強みとしてビジネスを展開していくかが、競争になっているわけです」

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