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夢があるOSSで企業とコミュニティーをWin-Winの関係に--ユニアデックス

成長途上のOSとも言えるLinuxを含めたOSSに、成熟した技術の塊であるメインフレームの“精神”を持ち込んだら、どんなシステムができあがるのだろうか? そうした取り組みを続けてきている企業の1社がユニアデックスだ。

田中好伸(編集部)  2007年10月15日 12時00分

 ITの世界におけるOSSは現在はもちろんのこと、この先10年後でも大きな流れとなっている。そうした流れを読んでいるからこそ、高橋氏は「OSSを見ない=未来を見ない」と話しているのだ。だからこそ、利益が少ないとしても、「OSSの技術展開を模索し続ける」(高橋氏)のである。

 その姿勢は決して後ろ向きのものではない。コミュニティーとの関係を醸成してきている中で、また社外の団体に参加してきている中で、高橋氏は「OSSに絡んでいる方々はみなさん、たくさんの熱い思いを持っていますし、技術開発力という点で比較すると、独自開発ではなく世界中の技術者がコミュニティーや企業とともに開発を行うOSS側はクローズドな商用ソフト側よりも絶対に優位だと信じています」という考えを持つようになっている。そうした高橋氏にとってOSSとは「潰そうと思っても絶対に潰れない」ものだ。

 こうした思いを胸に秘める高橋氏は、OSSを近い将来「ビジネスの重要な部品として形にしていきたい」と語る。

 「OSSの中心であるコミュニティーの中で活動するコミッターやデベロッパーに、コミュニティーと企業が密接な関係を築くのをいやがる人もいるとは思いますが、コミュニティーと企業はWin-Winの関係を築いていくべきだとと思っています」

 コミュニティーと企業が互いにメリットをもたらしあうことで、OSSを巡るエコシステムがは、止まることなく進むからだ。

 高橋氏は、今後はもう少し「ビジネスとしての成功を追いかけなければ」と感じている。というのは、「われわれがOSSビジネスの成功事例にならないと、コミュニティーを支援するというメリットを還元できない」からである。

ダンプ解析ツールやOSSメッセージペディアを公開

 高橋氏が所属するユニアデックスでは、Linuxをミッションクリティカルなシステムにもっと導入させていくために、Linuxカーネルのダンプ解析ツール「Alicia(アリシア:Advanced LInux Crash-dump Interactive Analyze)」やLinux障害メッセージの意味や対処法をインターネット上で参照できる「OSSメッセージペディア」を開発、OSSとして公開している。

 Aliciaは、日本OSS推進フォーラム、開発基盤ワーキンググループの中で、Linuxカーネルのダンプ解析環境の改善に取り組んできた成果であり、OSSメッセージペディアは、IPAの2006年度オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業のテーマ型(開発)公募の成果である。

 OSSのエコシステムを実践しようとしているユニアデックスが今後どのような方向に進むのか目を離せない。

高橋秀樹氏 ユニアデックス プロダクト事業グループ ソフトウェアプロダクト統括部 OSS推進部長を務める高橋秀樹氏
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