LinuxディストリビューションUbuntuの新メジャーバージョンがアナウンスされた。2008年4月のリリースを予定している。
頭韻を踏んで連続したアルファベットのリリース名を採用するUbuntuの習慣に従い、バージョン8.04は「Hardy Heron」と呼ばれることになる。
次にリリースされるバージョンは2007年10月に予定されている「Gutsy Gibbon」(7.10)だが、Hardy Heronは「Dapper Drake」(6.06、2006年6月リリース)以来となる「長期サポート」を明記したバージョンになる。セキュリティアップデートによる対応と、サーバ用で5年間、デスクトップ用で3年間の有料テクニカルサポートが受けられる。
Hardy Heronのアナウンスは、CanonicalでUbuntuコミュニティーマネージャーを務めるJono Bacon氏のブログで、当地時間8月29日に行われた。CanonicalはUbuntuを支援している企業である。
Bacon氏は「新バージョンリリースのたびことに、プロジェクトでどのパートを担当したかに関わらず、我われ全員が輝く機会がもたらされる。このこと、つまり、フリーソフトウェアを指針の根底に置きつつ、ユーザーの役に立ちIT業界の輪郭に変化をもたらすOSを開発することは、我われの信条の核心である。数千の協力者が、毎日ベッドから起き出してはUbuntuプロジェクトの元で一丸となって改善に尽力し、我われの理念を実現すべく共に取り組んでいる。重要なのは、我われが持つ共同作業と自由の気風が、最終的な製品のみならず、開発プロセスの向上にもつながっていることだ」と書いた。
また、Bacon氏は、Hardy Heronで採用を希望する機能を挙げるよう、ユーザーに呼びかけてもいる。
10月にマサチューセッツで開催の「Ubuntu Developer Summit」では、さらなる具体化を計画するためのフォーラムが予定されている。寄与することを望むが直接の参加が難しいユーザーはVoIPとIRCで参加することが可能だ、とBacon氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ