Sun Microsystemsがオープンソースデータベース企業MySQLの取得に10億ドルを拠出する。
Sunは米国時間1月16日、現金約8億ドルでMySQLの非公開株式を取得し、2000万ドル相当のオプションを引き取る予定だという。買収後、MySQLの最高経営責任者(CEO)Marten Mickos氏はSunのシニアエグゼクティブチームに加わる。
Sunはここのところ、ソフトウェアビジネスからより多くの利益をあげようと、オープンソースのソフトウェアや開発手法を取り入れてきた。このたびの買収は、そんなSunにとって大胆な動きとなる。同社は今までのところ、MySQLと競合するオープンソースデータベースPostgreSQLのサポートサービスを販売してきたからだ。
1995年に設立されたMySQLは最も大きな成功を収めたオープンソース企業のうちの1社に数えられる。MySQLデータベースは、インターネットや企業内で利用されるオープンソースソフトの組み合わせとして人気の高いLAMPのうちの1つ(Linux OS、ウェブサーバのApache、データベースのMySQL、そしてPHPを指してLAMPという)。
Mickos氏は過去に、買収されるよりも、株式を公開したいとの意向を示していた。MySQLのビジネスモデルは、無料でデータベースを提供してソースコードも開示し、サポートやサービスを有料で提供するというもの。
SunのCEOであるJonathan Schwartz氏は自身のブログで「SunではMySQLの顧客に対するサポートサービスの提供を、買収が完了する前から開始する予定」としている。
電話会議の席上、Schwartz氏は本買収についてSunの歴史の中で最も重要な買収と述べた。
Schwarz氏はまた、MySQLのストレージエンジン「Falcon」をSunのSolaris OSやサーバ向けに最適化するために技術的な設計を行うとして、複数の分野を概説した。