シマンテック、DLP新版--機密データを自動で学習する機能を搭載

吉澤亨史

2011-01-26 16:24

 シマンテックは1月25日、情報漏洩防止(DLP)プラットフォームの新版「Symantec Data Loss Prevention(DLP)11」を発表した。新たに「Vector Machine Learning(ベクトル機械学習)」機能を搭載。2011年前半に提供を開始する予定(Vector Machine Learningの日本語対応は今後検討するとしている)。

 Vector Machine Learningは、サンプル文書を使って学習することで定義した特徴を認識し、機密データと非機密データの相違を識別する。これにより、キーワードを使ってポリシーを作成したり、新しい文書の作成時にフィンガープリントを適用したりする必要がなくなるという。システムに対して検出するサンプルと検出しないサンプルをフィードバックすることで、ポリシーの正確性を向上させられるとしている。

 Symantec DLP 11は、データの所有者を特定する「Symantec Data Insight」の機能が拡張される予定。これは、大きなリスクにさらされているデータの所在を特定し、そのデータの所有者に自動的にメールで通知することで、機密ファイルの対処を簡素化するというもの。アプリケーションファイルアクセス制御やデバイスの信頼機能などといったエンドポイントの拡張機能がいくつか実装される予定だという。

 Symantec DLPは、保存場所や使用場所に関係なく機密データを検出、監視、保護、管理する、コンテンツ認識型の企業向けデータセキュリティソリューション。データ侵害のリスクを低減し、規制へのコンプライアンスを実証できるほか、顧客のプライバシーやブランドの資産価値、知的財産を保護できるという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]