米ホワイトハウスのネットワークにハッカーが侵入--ロシアを怪しむ声も

Charlie Osborne (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2014-10-30 12:03

 匿名のホワイトハウス関係者が明かしたところによると、Obama米大統領の上級職員が使用するシステムにハッカーが侵入したという。The New York Times(NYT)が報じた。

 同関係者によると、今回のセキュリティ侵害では異常なネットワークアクティビティが検知され、それに対応するなかで、「ネットワークを保護するための対策を講じた結果」、一時的なシステム停止が引き起こされたという。

 NYTは、ハッカーの意図が情報を盗んだり、システムを破壊することにあるようには見受けられず、機密扱いされていないホワイトハウスのネットワークを探索したうえで、おそらくはマッピングする目的か、あるいは単に何らかの監視を行うことが目的であったのではないかと伝えている。

 The Washington Postは、ロシアのハッカーが犯人である可能性を報じている。ロシアは2008年に米軍の機密ネットワークに侵入したと考えられているためだ。

 セキュリティ企業FireEyeが最近公開したレポート(PDFファイル)によると、ロシア政府は6年前から世界各国の政府や軍隊、セキュリティ企業を標的とするサイバースパイ活動に資金を提供している可能性があるという。FireEyeによると、Advanced Persistent Threat(APT)攻撃の一種である「APT28」の出所はモスクワまでたどれ、検出されたマルウェアの96%は、モスクワ時間の勤務時間中にコンパイルされていたという。

 今回のセキュリティ侵害は米連邦捜査局(FBI)、 米財務省検察局(Secret Service)、米国家安全保障局(NSA)によって調査されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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