AppleのMac OS X、MicrosoftのWindows、そしてLinuxというOSを、公の場で互いに競い合わせるハッキングコンテストが、3月にバンクーバーで開催される。
「CanSecWest Vancouver 2008」セキュリティカンファレンスのオーガナイザーが主催する今回のハッキングコンテストは、多くのセキュリティ研究者が、MacBook Proと1万ドルの懸賞金獲得を目指して競い合った、2007年のCanSecWestで開催された「PWN to Own」コンテストの再来となる。PWN to Ownの賞は、MacBookへの侵入に、QuickTimeのゼロデイ脆弱性を用いることに成功した、セキュリティ研究者のDino Dai Zovi氏とShane Macauley氏が獲得した。この脆弱性は、後ほどWindowsプラットホームにも影響を及ぼすことが判明した。
CanSecWestのオーガナイザーであるDragos Ruiu氏によれば、CanSecWest 2008のハッキングコンテストでは、Linux、Leopard OS X、Vistaという3種のOSが、互いに挑むことになる。
米国時間2月7日にRuiu氏は「Linux、Vista、Leopardのうち、どれがよりセキュアなOSかを巡っては、議論が白熱している。Linux陣営は、独自の文句で安全性を宣伝し、Windows陣営も、あれやこれやと言っているが、Apple陣営は、いつものごとく素知らぬふりである。私は、何よりも論より証拠であると思う」と語った。
Ruiu氏によれば、今回のコンテストの賞には「何台かのノートPC」が用意される。ZDNet UKに対して、Ruiu氏は7日に、CanSecWestイベントの組織準備と、「ノートPCを買いに」行くために、東京にいると話している。Ruiu氏は、まだどのノートPCを買うべきか決めかねており、何か「新しくてスリリングな」賞品を探していると語った。
「われわれは、ギークの意欲を大いにそそるような賞を用意したい。その欲望を十分に満たすにふさわしい賞となるだろう」と、Ruiu氏は述べている。
2007年の1万ドルの賞金は、セキュリティ企業のTippingPointによって提供された。2008年のコンテストは、まだスポンサーを募集しており、コンテストの内容も、まだ変わっていく可能性が十分にあると、Ruiu氏は語ったが、どのように変化し得るのかに関しては、何も語ろうとしなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ