Mozillaはセキュリティ機能を強化したFirefox 3の3番目のベータ版を、米国時間2月12日夜にリリースした。
Firefox 3 Beta 3は、性能向上のために2番目のベータ版から1300項目以上の変更が加えられている。また、MozillaはFirefox 3 Beta 3では一部のセキュリティ機能を改善している。中でも注目すべき項目が、Mozillaのリリースノートに詳しく書かれている。
- ワンクリックサイト情報の改良:ロケーションバーのサイトアイコンをクリックすることで、サイトの所有者や接続の安全性を調べることが出来る。サイトの提供元の検証も行いやすくなっている。
- 悪意のあるソフトウェアからの保護:Firefox 3 Beta 3には悪意のあるソフトウェアからの保護機能があり、ユーザーが悪意のあるペイロードを送信することが知られているサイトを訪れると警告を発する。
- アドオンの更新:「安全でない形式」で更新されるアドオンは無効化される。この機能は、最近問題になったフラットファイルに関する脆弱性の一部を抑えることができる可能性がある。
- Vistaペアレンタルコントロール:Firefox 3では、ファイルのダウンロードを無効にするVistaのペアレンタルコントロール設定に対応するようになった。
- ウィルス対策ソフトの統合:Firefox 3では、実行可能ファイルをダウンロードする際にウィルス対策ソフトに通知する。
他にも機能はあるが、つまりMozillaはブラウザがセキュリティの弱いリンクになることが多いことを認識した、ということだ。その結果、Mozillaは既存のセキュリティとのプラグアンドプレイ機能を盛り込んでいる。既存のソフトウェアのセキュリティ機能の多くが、将来ブラウザに組み込まれるだろうと予測するのは、行き過ぎではないかも知れない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ