日本オラクルは11月1日、オラクルの製品群がファーストリテイリングの経営管理の強化と国際会計基準(IFRS)の対応を見据えた経営管理基盤としてグローバル導入され、稼働を開始したと発表した。
今回、導入されたのは、データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine(Oracle Exadata)」、基幹業務アプリケーション「Oracle E-Business Suite」、ウェブベースの連結経営管理アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management」、「Oracle Fusion Middleware」製品群の一部であるOracle SOA Suiteの主要コンポーネント「Oracle Service Bus」、同製品群のアプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」、小売業向けアプリケーション「Oracle Retail」など。
Oracle ExadataやOracle E-Business Suiteは、2月にファーストリテイリングが推進するグローバルグループ業務システムの統一プロジェクト「G1プロジェクト」の中核を担うグループ共通の経営管理基盤として採用された。新経営管理基盤は、9月に同社の国内および海外事業の経営管理の強化とIFRSへの対応を見据え、稼働を開始したという。
今回のオラクル製品導入については、従来のOLTPやデータウェアハウス(DWH)などの処理特性が異なるデータベースの統合、システムおよび業務間のバッチ処理の低減、事業拡大に伴うシステムの拡張性などを要件として検討し、Oracle Exadataの性能が高く評価されたことが理由としている。
また、新経営管理基盤には、会計業務や人事給与業務向けにOracle E-Business Suite R12、グループ経営管理強化と連結決算早期化向けにOracle Hyperion Financial Management、他システムとの連携基盤としてOracle Service BusやOracle WebLogic Serverを実装した。これらは、Oracle Exadata導入後、短期間での稼働に成功しているという。
導入にあたっては、アクセンチュアがシステムインテグレーションサービスを提供。NTTコミュニケーションズが、システム基盤をサービスとして提供する仮想ホスティングサービス「Biz ホスティング エンタープライズ」を提供した。