防災対策特集の1回目では、UPSをはじめとする物理インフラ層の防災ソリューションを提供するAPCジャパンに話を聞いた。特集2回目となる今回は、災害が起こった際にいかにしてビジネスを継続させるのかという、いわゆるビジネスコンティニュイティプランニング(BCP:事業継続計画)やディザスタリカバリ(DR:災害復旧)という観点から、ソフトウェア面で企業を支援するシマンテックを取材した。シマンテックは、企業の防災対策の現状をどう見ているのか。また、多種多様の災害に対する同社のソリューションにはどのようなものがあるのだろうか。
各企業の防災意識
シマンテック システムエンジニアリング本部 パートナーSE部 パートナーSE第1グループ グループリーダー 村上智氏は、災害に対する企業の意識は高まっていると話す。米国で2001年9月11日に起こった同時多発テロ(9.11)以来、米国企業での対策が一気に進み、その影響もあって日本でも防災に対する意識が高まってきた。米国では、BCPを事業計画の中に組み込むことが法的に決められているケースもあるという。
シマンテック システムエンジニアリング本部の村上智氏「企業は自社が抱えているリスクを把握し、BCPを念頭に置いた上でビジネスを行わなくてはならない」と村上氏。企業間取引でも、取引先から材料が調達できなくなるとビジネスの運営が困難となることもあるため、「取引先やアウトソーシング先を選定する際に、BCPを必須事項とする企業も多くなった」と同氏は指摘する。
また、シマンテック システムエンジニアリング本部 パートナーSE部 パートナーSE第1グループ シニアプリンシパルSE 松田真吾氏は、「大企業の場合、株主に対して災害対策を立てていることを明確にアピールするためにも、BCPが企業戦略に入っていることが常識になりつつある」としている。「8月14日の停電でも、ほんの数時間であったにも関わらず、ビジネスへの影響は大きかった。インフラ破壊に対する意識をより高めなくては」と松田氏。
シマンテックの提供するBCPやDRソリューションは、同社が2004年に買収したベリタスソフトウェアの製品がベースとなっている。村上氏は、ベリタス時代にDRシステムを構築した同社の顧客を例に出し、「もともとこの企業ではバックアップシステムを持っておらず、データ障害に対して保険をかけていた。しかし、実際に障害が起こり、保険を請求してみると、免責事項などから補償金額はとても十分とはいえず、復旧にもかなりの時間がかかった。復旧までの時間やリソースは、もちろん保険でカバーできない。そこでシステムベースのソリューションを導入することになった」と話す。「保険だけでカバーできる範囲は限られている。実際に災害が起こった場合、保険で取り返せないものもあることを認識し、DRプランを立てなくては」と、村上氏は警告する。
まずは災害の脅威の区分けから
シマンテックでは、顧客にDRプランを提案する際、まず災害の発生が予測できるか、災害による影響が予測しやすいか、影響範囲や影響する時間はどうか、災害の頻度はどうか、対処の難易度はどうかといった面でセグメント化する。例えば、地震や洪水といった天災は発生頻度や影響度が予測しにくいが、発生頻度は低い。ただ、対処するのは困難で、影響時間も長くなりがちだ。一方、ネットワーク障害やハードの障害は、天災よりも発生頻度は高いが、影響度も予測しやすく、対処もそう困難ではない。
関連情報
-
サードウェア、Linux向けディザスタリカバリ用ミドルウエア「DRBD Plus」を発売
サードウェアは7月10日、Linux向けのディザスタリカバリ、バックアップ用ミドルウェア「DRBD Plus」を同日より出荷すると発表した。 - ストレージコスト40%削減も可能--シマンテックのデータ保管状況レビューサービス
- NTT西日本など、「安心サイト構築・運用サービス」、不正アクセス監視も
- シマンテック、VERITAS NetBackup 6.0に基づく新コンサルティングサービスを発表
- NEC、電子メールを利用した緊急連絡網サービス開始--教育委員会向けに提供
- シマンテックがベリタスと組み合わせた初の製品群を提供--「弾力的な」メール基盤を構築
- シマンテック
「セキュリティ」 の新着情報
-
日本IBM、ICカードや生体認証デバイスに対応したアクセス管理製品の新バージョン
日本IBMは、アクセス管理ソフトウェアの最新版である「IBM Tivoli Access Manager for Enterprise Single Sign-On V8.1」を発... - IE 7のゼロデイ脆弱性に攻撃コードが公開される
- Operaにセキュリティパッチ--「極めて重大」な脆弱性を修正
- 「iPhone」と「iPod touch」を狙う危険なワームが出現
- マイクロソフト、「IE」のCSS処理に関する脆弱性を調査中と発表
- セキュリティ 一覧へ »
「地震、雷、テロ、停電・・・防災対策万全ですか?」 のバックナンバー
-
十勝沖地震から阪神淡路大震災まで--電話インフラ保護の経験を生かすNTTファシリティーズ
インフラの防御、データの保護対策など、ITへの災害対策は数あれど、建築物の設備そのものの対策も忘れてはならない。設備面でのソリューションを提供するNTTファシリティーズに話を聞いた。 -
「データが消えた!でも安心」--ソフトウェアで災害から企業を守るシマンテック
- 地震、雷、テロ、停電・・・防災対策万全ですか? 一覧へ »
-
POSデータを活用し、売上アップを導く「分析力」とは?
- BIベンダーの選び方 −BIベンダー選定のための評価フレームワーク
- 【導入事例集】多業種から評価されているWeb会議システム、24社の導入事例をご紹介
- 日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 【日産自動車:BI導入事例】連結対象の36社からの情報を元に車種別損益管理を実現
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- ストレージ問題の課題に対する解決方法
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
- HP LeftHandが仮想化環境の構築の効率を向上させた3社の事例集
- iPhoneをビジネスで活用する時代へ〜ビジネス&モバイルのミライ〜
企画特集
-
高まるiSCSIストレージへの注目度
ストレージシステムの4つの課題とiSCSI導入のメリット -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
電力に"ふた"をする独自の省エネ機能とは!?
動的に電力割り当ても可能なHPの最新鋭ブレードに迫る -
グリー、3人のエンジニアが語る仕事への想い
連載第2話、元SIerに聞くリニューアルと開発の舞台裏 -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
容量制限によるメール消去は一切無し!
全てを保存するメールセキュリティSaaSが登場 -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中
ZDNet Japan イベント
- 開催日:2009年11月26日(木)
- イベント一覧へ»
-
13. ソースチェック
この4分間のビデオでは、Intel Parallel Studioの一部であるIntel C++コ... -
14. OpenMP 3.0
この3分間のビデオでは、Intel Parallel Composerで利用可能なOpeMP 3.0...
新着企業動向
-
エネルギー管理とホームエリアネットワーク
データリソース -
【冬季特別開催セミナ】 DOA40年総括とデータマネジメントの未来
データ総研 -
事例のご紹介 Vol.14 | 情報インフラの全体最適化
EMCジャパン -
WisePointシリーズ
ファルコンシステムコンサルティング - 企業動向一覧へ»
