投票結果は集計されたが、MicrosoftのOffice Open XML(OOXML)文書フォーマットがISO標準とされるかどうかがまだ100%確定したわけではない。
(どうやら今回の投票は賛否の判定を下すには接戦すぎたようだ。ISOもMicrosoftもまだ最終結果について発言していない。しかし多くのサイトがOOXMLはISO標準の地位を確保するに足る票数を獲得したと憶測している。)
更新情報:ISO中央事務局からの公式な声明はこうである。「ISOはまず世界の国家標準機関のメンバーに結果を報告する必要があるために、本件に関するプレスリリースは2008年4月2日水曜日に発出される。」正式な票数に関する情報がそれよりだいぶ前に漏れることは疑いないが…。
OOXML のISO標準化は良いことだと、一部は――Microsoftの従業員に限らず――考えている。他方でOOXMLがISO標準とされること(ライバルのOpen Document Formatがすでにそうなっているように)で、Microsoftの独占パワーが手に負えなくなる新たな事例になると考える向きもある。
筆者は現時点ではむしろこの数カ月間にわたる標準をめぐる言い争いから得られた教訓のほうに関心がある。ここではOOXMLとODFの支援者の両方が、多くの時間とお金を、政府、パートナー、顧客へのロビイングに費やした。
(Microsoftやその他のOOXML支援者の多くが、今や公に、ODF陣営は反OOXMLに費やすエネルギーや資金を、ODFやそれを配備するための製品の品質改善に使ったほうがよかったと述べている。しかし同じことがOOXML、Office、またMicrosoftの文書フォーマットを施行するためのその他の製品についてもいえるだろう。ロビイング資金は両サイドにおいて浪費された。)
MicrosoftのTom Robertson氏(Interoperability and Standards担当ジェネラルマネージャー)に先週、MicrosoftがOOXML論争からどのような教訓を得たかと質問してみると、同氏は実に当たり障りのない回答をしてくれた:「市場において標準が果たす役割に対する認識が(今では)高まった。」
筆者ならこのように論ずるであろう。Microsoftにおいても、単に90%以上の市場シェアを保有すれば(Windowsデスクトップ上でのOfficeのように)、文書が保管される方法といった重要な事項について、それを何時いじくり回すことができるか、またそれをしてよいかを指図できるというわけではない――少なくとも顧客やその競争業者からの激しい抗議を受けずに――という認識が高まった。
OOXML対ODF論争から学んだ教訓として、ほかには以下がある:
- 誰もが裏工作をしている。Microsoftはロビイングした。IBMも、Googleもロビイングした。なぜか?政府との契約は魅力的である。どのベンダーも、提案依頼書式上の「ISO標準」ボックスにチェックできないことだけを理由に、ビジネス上の競争から外されるわけにはいかないのだ。
- 相互運用性は微妙な問題ではない――必需品である。もし批評家がOOXMLとODFとの間の相互運用性の欠如を強調することがなかったら、Microsoftは果たしてSun、Novellその他のベンダーとOOXML-ODFのトランスレータやコネクタを作成するために積極的に協力しただろうか?疑問に思う。
- 後方互換性は後から補足するものではない。Officeの基調となる文書フォーマットの変更といった広範な変更を加えることは、後方互換性を考慮せずにはできない。「Mac Office 2004」のユーザーはいまだに新しい「Office 2007」のファイルフォーマットを読むことができない。
ほかにもOOXML標準の論争がMicrosoft、または競争業者に与えた教訓としては何があるだろうか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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