ブロガーのPaul Thurrott氏がWindows 7の文脈で、「シンプル」と「簡単」の相違点に関していくつか興味深い記事を書いていた。
もちろんWindows 7はまだプレベータの段階にある。つまりユーザーインターフェース要素は製品がRTMに至るまでには大幅に調整される予定であることを意味する。しかしThurrott氏がとりあげたいくつかのポイントは、私をうなずかせるようなものであった。
筆者は自ら好んでWindowsユーザーとなっている。Microsoftに関するブログを書いているからというだけではない。最近のWindows 7のデモを見たときには――JumpLists、AeroPeek、AeroSnaps、その他多数の目の保養とともに――複雑な心境であった。UACプロンプトが減り、バックアップやリストがシンプル化され、周辺機器の取り扱いが改善されるなど、Windows 7で登場する予定のいくつかの点は期待している。しかしデスクトップにただ散乱するファンシーな装飾品がどれほど得られるかついては本当に関心がないのだ。
Thurrott氏は以下のようにブログで書いている:
「Windows 7は基本的にWindowsをMacのデザイン美に一歩近づけるものである。Macでは機能より形が重視されている。私はこれが正しい戦略かどうかはわからない。シンプルさは単独で取り入れられれば良いアイディアのように思える。しかしMicrosoftがWindows 7で、Appleのようになろうとするために、あまりに多くを犠牲にしているのでないかと懸念している。そしてその代償を払うことになるのはWindowsユーザーなのだ。」
読者が私のようなPCユーザーなら、間違いなくこの代償を払うことになるだろう。筆者はしゃれたなグラフィックスよりも使いやすさをはるかに重視する。この2つは必ずしもお互いを排除するものではない――そしてMicrosoftがテスターにSuperbarを一度提供した後に結局とった方向性を踏まえると――おそらく同社はそうすることはないだろう。
(1月13日頃に出されるかと多くが今では予想しているWindows 7の「Beta 1」が機能を完備する予定であることを踏まえると、筆者は本当にまもなく、Superbarがどのようなものになるかを見ることができると予想している。私ですか?筆者は今でもWin 7 Beta 1が12月17日頃にお目見えするかもしれないと考えている。しかしいずれにせよ、最新のWindows 7がどのように見え、どのような感触になるかを知るのはさほど先のことではない。)
私はMacのような環境を望むなら、Macを買うだろう。仕事を片付けるのを助けてくれて、どのアイコンが何の役目なのかを解明するためのハウツーマニュアルは必要としないコンピューティング環境を望む。もしかしたらMicrosoftは形より機能を重んじる人々のために「Windows 7 Luddite Edition」を導入するだろうか?
読者はどう思いますか?MicrosoftはWindows 7をMac OS Xのイメージに作ろうと注力しすぎだと思いますか?
ちなみにWindows 7に関する詳細な分析をポッドキャストで聴きたいなら、小生とThe RegisterのソフトウェアエディターであるGavin Clarke氏による「MicroBite」の最新エディションをチェックされたい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ