Microsoftが稼ぎ頭のWindows次期バージョンに関する詳細を明かし始める一方で、同社関係者はもうひとつの大きなドル箱:Microsoft Officeの次期バージョンについてはほとんど完全なる沈黙を守っている。そのようなわけでそろそろ筆者の情報筋にチェックを入れて、何か「Office 14」について新しい情報が入ってないかを聞くには良い時期だろうと思う。
現時点で知られていることは、以下の通りである:
- Officeの次期バージョンのコード名は「Office 14」。
- Office 14のプライベートなアルファTAP(Technical Adoption Program)テストビルドは――少なくとも最近までは――2008年11月か12月の予定とされていた。
- Microsoft関係者はこの1年、Office 14は2009年に出荷されるとのヒントをもらし続けている。
- Office 14にはローカルOfficeクライアント、サーバ(SharePoint)、Office Webアプリケーションのコンポーネントが含まれる。
Microsoft関係者は引き続き、Office 14の予定表または機能リストについてコメントすることを控えている。しかしながら、「O14」に関する少しばかりの情報が公にされている。なかでも:
- Office 14にはクライアントアプリのコア一式に、「ribbonナイズされた」バージョンをますます含む予定。
- このウェブアプリケーションは今年末までに限られた人数の非Microsoftテスターに配布される。(Office Webアプリのもっと広範なテストビルドは2009年に入ってからとなり、これらのウェブ化したOfficeアプリのテストプログラムは、残りのOffice 14ベータに結びつくことはない。)
- マスターデータ管理(MDM)は何らかの方法でOffice 14リリースと「連携する」予定である。
筆者はさまざまな情報筋に、Office 14の一部としてはほかに何が含まれると聞いたか、あるいは望んでいるかを質問している。
いくつかの情報筋からは、「SharePoint 14」がオフラインアクセスを取り入れ、このアクセスはMicrosoftが2005年にRay Ozzie氏の会社を買収した際に取得したGroove Networksの技術を通して提供される可能性が高いという話をきいた。それ以来MicrosoftはGrooveとGroove Services を販売しているが、GrooveとSharePointの統合を進めることについてはほとんど何もしていなかった。最近Microsoftのユーザーリサーチチームが調査参加者に対して投げかけた質問からすると、Microsoftがこの統合に関心を示していることは間違いないようだ。
CMS WatchのアナリストであるJanus Boye氏は、ほかにもSharePoint 14に含まれそうな「未確認の憶測」のリストを筆者に提供してくれた。
- ネイティブAJAXサポート
- ネイティブSilverlightサポート
- SharePointリストとしてのSQLサーバテーブルへのサポート
- ビジネスインテリジェンスの拡大
- Enterprise 2.0/Web 2.0機能の拡大
- OpenXMLのサポート
- MOSS (Microsoft Office SharePoint Server) にバンドルされたKnowledge Network
- ExchangeのアーカイブとしてのSharePoint
いくつかの情報筋から、Office 14は、最初のベータが来年に入ってからでないと出ないにもかかわらず、依然として2009年にリリースされるかもしれないという話を聞いている。テスト期間がある程度短縮されるというのは前例のないことではない。「Office 2007」の場合、Microsoftは2つのパブリックベータを矢継ぎ早にローンチした後、まもなく最終製品をリリースした。そう言いながらも、筆者はOffice 14が2010年初期にずれ込んだとしても驚かないだろう。(「〔かつてはOffice、今ではWindowsのトップを務めるSteven〕Sinofsky氏がWindowsに移った途端にOfficeも結局遅れることになった」と筆者の情報筋のひとりは冗談を言っていた。)
Bove氏は「私の数字によると、ほとんどのSharePoint 2007のユーザーが未だにSP(Service Pack)1に進んでいないことが示されている。SP2が2009年初期にリリースされることを踏まえると、SharePoint 2007は初期の広範な導入にむけたユニークで絶好の機会を得るようにみえる。そして私はSharePointの次の導入は、もっと通常のMicrosoft製品の企業による導入のように、熟練者がSP1を待つような感じになると予想している。」
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この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ