Microsoft関係者は、企業ユーザー向けに「Windows 7」に組み込む特色や機能については(世帯ユーザーとは対照的に)比較的少ししか言及していない。しかしWindows System Deploymentブログの新しい記事では、企業がWindows 7の配備ツールで予期できる変更についていくつかのプレビューを提示している。
この記事の著者であり、Windows OS Deployment Teamのシニアプログラムマネージャーを務めるPatrick Azzarello氏は、Windows 7における配備上の変更は、Vistaで導入されたものと比べると小規模で、さほど厄介ではないはずだと指摘している。
「しかし心配しないで頂きたい――これらのほとんどが強化機能である(他方でWindows Vistaでは、Windowsの構築と配備に使われたツールとインフラの全てを大幅に変更している)。」
Azzarello氏は米国時間1月20日のブログ記事のなかで、Windows 7の配備上の変更は、主として3種類のいずれかに該当すると述べている:Windowsセットアップ;(企業ユーザー向けの)Windows Automated Installation Kitまたは(再販業者用の)OEM Pre-installation Kitの一部をなすサービシングインフラストラクチャとツール;そしてネットワークベースの配備である。
セットアップという意味では、MicrosoftはライセンスキーをWindows Welcomeページに移した。同社はまた、「特定のライセンスされた要素」を、異なるWindows 7バージョンからのアップグレード(「Home Premium」から「Ultimate」のように)を容易にするための再イメージングシステムの代替策として対応させると、Azzarello氏はブログで述べている。Microsoftはマシンのコンフィギュレーションをもっと粒度の細かい、迅速なものとして、ユーザーが最初のセットアップの際に何が行われているのかについての理解を深めることができるようにしたという。同氏は以下のように述べている:
「ここでのWindows Vistaの体験は、改善の余地がだいぶあり、システムの破損を引き起こすプロセスを一部のユーザーが中断するような原因となっていることさえあった。このような点はわれわれが投資し、回避すべきものである。」
Azzarello氏は、ほかにも来る配備上の調整について詳説した。これはオフライン管理ツール統合のための全てであり、「Windows Recovery Environment」をデフォルトでインストールすること、ダイナミックドライバの位置付けの変更、そしてマルチキャストクライアントへのサポートにまで及ぶ。もし読者が企業ユーザーであり、このような類のツールに依存しているなら、同氏の記事全文を読む価値があるだろう。
ほかにも以下は、企業ユーザーにとって興味深いかもしれない、筆者が集めたWindows 7に関するリンクである:
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ